祈器、大樋親子の挑戦

麻布台ヒルズで始まった「祈器」。

能登地震で、大樋美術館に展示してあった先代の受賞作が破壊された。

が、そこから、さらに進化を遂げて、壊れた三代の作品を繋いで新たなやきものを誕生させた。大樋年雄、おそるべし。

息子の奈良祐希は、能登ヒバを使って、彼の得意とする花器を完成させた。そもそも私は彼の作品に興味があり購入していたのだが、能登ヒバと聞いて手を上げたところ、すでに買い手がついているという。

パラシュートのような茶室も用意されていて、そこでお茶会を開く予定だという。初日、中に入れてもらった。不思議と落ち着く。

17日には親子のトークセッションが開かれるという。お時間のある人はぜひ。

 

 

 

神明舎サロン 河井寛次郎茶話会

『京都で、きもの修行』のプロローグに、#神明舎 について触れていますが、#鷺珠江 さんによる「新しい自分が見たい 河井寛次郎茶話会」が開かれました。
いつもは記念館のガラスの中におさまっている寛次郎先生の作品が、床の間に置かれただけで、神明舎の空気がガラリと変わったことにまず驚き、かつ、自分の手で直に触れることができて、器のチカラを改めて思い知った次第。実に貴重な体験でした。
次回作を執筆中の身であり、前日まで東京にいた私は、準備のお手伝いもできず、この講座には一人の参加者として写真に収まっております。
ほかの参加者の方々からも、#河井寛次郎 さんのお孫さんであり記念館館長でもある鷺さんのお人柄と、#寛次郎先生の作品 に触れて、この上なき幸せな時間(とき)を過ごさせた、と大好評でした。ありがとうございます。
寛次郎先生の世界ゆえ、柔らかものではない気がして、母が晩年に着ていた藍のぼかしを纏いました。帯は、#岡文織物製のハチ文。こちらも参加者の方々の注目を集めました。帯の詳細は『京都で、きもの修行』に記しましたので、ご確認くださいね。ハチは、神さまの、お遣いなのです。

京おどり、前夜祭

京都五花街のひとつ宮川町の歌舞練場は現在工事中(ホテルとあわせて隈研吾デザインで進行中)。今年も「京おどり」は春秋座で開かれています。
5日の前夜祭にご招待頂きました(先月末までに提出できているはずだった原稿が気になりつつも)。今藤長十郎先生に感謝。
いやあ、面白かったわ。過去に何度もみているのに、今年のは、なんか楽しかった。お時間あれば、ぜひご覧になってね。
花道の近くで下から拝見。誰も顎がたるんでいないの。羨ましいかぎり。若いときから二重顎の私・・・。
前夜祭ゆえ、入口でご挨拶されていた、お母さん、お姉さんの和服姿に、うっとり。帯も素敵。あ、源氏香図! その日の午前中は「野口」さんで源氏香を体験したばかりだったので、このシンクロがちょっと嬉しかった。
私はといえば、野口さんでの香席を意識して、お扇子と草履の鼻緒を源氏香にしていたのですが、『京都で、きもの修行』に掲載した母の形見の訪問着(本ではトランプの帯)に、タツノオトシゴの帯を締めました。

もんたよしのりさんお別れコンサート

もんたよしのりさんとは、関西テレビの報道番組「ワンダラーズ」で2年間半にわたって、ご一緒しました。昨秋、72歳の若さで旅立たれ、その追悼コンサート@神戸新聞のホールへ向かったのです。

往きの電車では、体調不良でつらかったのですが、コンサートやライブハウスでの「もんた節」と、あの素晴らしい歌声を聴いたら、パワーチャージしてもらった感じ。さすが、もんたさんです。

MONTA isMONTAと名付けられた追悼コンサート。会場にはアフリカから持ち帰ったものやギターや、パネル写真が飾られていて、その一枚を見て、思い出したのでした。もんたよしのりさんも、鳥居ユキさんのファッションショーに出た事があるという事実を。

コンサートである以上、和服は避けた私。鳥居ユキ先生の黒いワンピで出向いたのでした。伊勢神宮の御垣内参拝でも大丈夫な、黒のローブモンタント風。

なんという偶然! ワンダラーズでご一緒していたときは、未だ鳥居ユキ先生には出会っていないのでした、私は。その後、もんたさんがモデルに選ばれ、その後から私が情報番組のコメンテーターとして先生のお洋服を借りるようになったのでした。なのでランウェイを歩いた、もんたさんのことは知らないのだけれど、ユキ先生とのご縁は、そこから繋がっていたのです。

東京に行くと、西麻布の長谷寺(永平寺別院)に時々参拝する私。ダンシング・オールナイトがヒットする直前に、悟りを追求するもんたさんも通っていらしたと聞いていたお寺です。タイミングは違っても、同じ人に、同じお寺に吸い寄せられていく。人の縁は、そんな風に遠巻きに繋がっているようにも思えます。

最後に聞かせてくれたのが遺言ソング。自分の死を予感していたかのようなメッセージもカッコ良すぎて、泣けてしまいました。誰もがたどる道だから、笑って送り出そう、そうなんです。

やっぱり、もんたさんはカッコよかった!

その確認とともに、改めて、御冥福をお祈りいたします。

写真は、のちほど

上巳の節句、御殿飾りを確かめに

『京都で、きもの修行』の中には、おひなさまの話が出てきます。母の御殿飾りの由来を探す旅、ずっと続けていて、雛飾りに流行があり、昭和天皇の御大典の影響が大きいと知ります。御殿飾りは、京阪神から静岡あたりまで。

それを裏付けてくれたのが、仁風庵の御殿飾りでした。おばさまの物だというから、母の昭和9年製のと、ほぼ同じタイミング。本には、その御殿飾りを掲載できなかったので、こちらでご紹介することにします。

2年ぶりに、おひなさまを公開されるというので、再び訪れました。なんと、舞妓ちゃんのおもてなしも。かいらしく微笑ましく、幸せな気分になって、錦天満宮での勉強会へと向かったのであります。

写真はインスタにアップしました。https://www.instagram.com/akiosatoko/

 

 

枝垂れ梅背景に『京都で、きもの修行』を撮影、そして東京へ

先週までしっかり安静にしていた私は、ついに東京へ。リスケしていただいた仕事を受けることができました。その後、中国飯店で五目焼きそばを食したのであります。

それにしても、この陽気。東京から戻る前に散ってしまうかも、と城南宮へと急ぎました。枝垂れ梅を背景に、わたせさんカバーの『京都で、きもの修行』を撮影したかったのです。窓の外に枝垂れ梅を描いてくださっているので。

小雨降る中、どうにか撮影に成功。雨粒がカバーの上に写っておりますが。そのうち動画もインスタのリールにアップいたします。