いつもと違う富士山

昨日、新幹線で東京より帰洛。平塚市からの富士山です。一般に、FBなどでアップされているのは、富士市からの写真が多く、しかし、こうしてアングル変われば表情が違いますよね。富士山側の窓際にいたら、目に入ってきたので撮影してみました。
京都は寒い! 昨夜からガスファンヒーターを出してきました。ガスの使える平和な日常に感謝。
自然の画像のようです

石川九楊氏の弟子による書展、開催中。京セラ美術館新館にて、12日日曜日まで

書は、想像以上に、墨と紙を消費します。稼ぎない上、落ちこぼれ塾生の私は毎年、宿題をこなすように小さな作品ばかり書いて提出していました。家で飾ることも意識して。
が、昨年から、京セラ美術館という、あまりに大きな会場に移ったため、せめて半切に書かねば格好がつかない。ゆえに、今年は床に這いつくばって頑張りました。「松風閣詩巻」。黄庭堅の特徴、つかんで書けたと思っています、私にしては。半切に3行。バランスよく納めるのは難儀だけど、黄庭堅や空海や王羲之の字を臨書すると、実に気持ちいい。
ベテラン塾生の作品は半端なく素晴らしいので、岡崎にいらしたらぜひお運びください。これが書?と思わせる、石川先生的表現をされている上級者の作品は、なんと書いてあるか判読不明ですが、デザインの観点から面白いようです。版画家の友人がインスパイアされたと感激していました。
京都での週末3日間は当番で在廊しています。時間帯は記しませんので、メッセンジャーでご連絡くださいね。先生の講評は、日曜日13時からです。

三井寺(園城寺)長吏拝堂式へ、吉祥文の付下げで

日は立冬にして天赦日。三井寺長吏拝堂式に参列したあとに祝宴会場にて撮影。三井寺ゆるキャラ「べんべん」と2ショット。上が鐘で下が亀らしい。

以前、薬師寺の晋山式に参列したことがある。その際も新管長の装束を見ながら思ったものだ。バチカンの教皇とそっくりではないか、と。今回も、3枚目の写真を観ると、バチカンと間違えてしまいそうだ。

さて、私のコーディネート。おめでたい席なので、この付下げを。20代のときに母が用意してくれていたもの。友人の披露宴で活躍しました。世田谷の住宅街にある「いその」は、センスいい着物を置いていて、母がため息まじりにウィンドウを眺めていたのを覚えています。

ブリブリ若作りに見えるかと心配したけれど、袈裟をまとった門主クラスの年配者が集う会。中では若輩者の私がお祝いの席に纏うには悪くない選択でした。

帯は誉田屋源兵衛、金銀の市松文。祝宴用には、龍村や川島など母の重厚な帯のもあるのですが、朝早くから一人で結ぶにはチト大変。美容院で着付けをお願いするとき限定。誉田屋の帯がいいのは、糸が細くて軽いこと。袋帯も早く結べます。

【エンジン01オープンカレッジin岐阜】3(最終日)

遅れ馳せながら、10月末のご報告。
朝の「まちなか講座」では、伊東豊雄さんが設計した岐阜市立図書館「ぎふメディアコスモス」へ。建築家の竹山聖さん、煎茶一茶菴家元で図書館長経験もある佃一可さんと。磯田道史さんは、別講座へ。その前に捕まえて、ホテルで記念撮影。
いやあ、さすが伊東豊雄さん。「ぎふメディアコスモス」は素敵な空間でした(詳細はググってね)。こんなワクワクできる図書館に幼いころ通っていたら、私も天才少女になっていたかも。バブル期に、地方自治体が、こういう図書館創ってくれていたら、政財界にクリエイティブな人材が揃って日本はまともになっていたかも。などとつい後ろ向きに考えてしまうのだが、いまからでも遅くはない。そこに身を置くと、日本の未来に希望ができる気がしてくるから本当に不思議な空間なのです。こういうモデルがあれば、ほかの自治体がきっと追随してくれると信じたい。
午後は、クロージングシンポジウム、田原総一朗さん、三浦瑠麗さん登壇で、「朝生」モードに。茂木健一郎さんがお茶目さんぶり発揮して、会場駆け回って司会してくれました。一緒に観覧したのは、浅葉克己さん(アートディレクター界重鎮)、大樋年雄さん(大樋焼当代)。閉会式を経て、各々、帰途についたのでした。
コロナでブランクあっただけに、みんなの笑顔に会えただけで嬉しかった。今回は縮小体制だったけれど、「エンジン01文化戦略会議」は毎年、地方都市を巡って、地元の方々と交流を深めています。ぜひ私たちを呼びたい!という行政の方は、ご一報くださいね。

 

初のインスタライブに挑戦

人生初のインスタライブ、楽しいひとときでした。

9日水曜日の「#寅の日」、西陣にある「#六文字屋#岡文織物」のインスタライブに出演しました。虎について、着物コーデについて、京都について、たくさんお話しています。アーカイブで保存されていますので、こちらからご覧くださいね。
@rokumonjiya_okabun

なお、「#六文字屋#岡文織物」のインスタライブは毎週水曜日正午から。お昼休みに聴けます。

次回、アキオの登場は、11月30日。
乞うご期待!

【エンジン01文化戦略会議オープンカレッジin岐阜】

28日に岐阜入り。オープニングシンポジウムなどを経て、29日から担当講座が始まりました。朝、ホテルの部屋から長良川越しに日の出を見て、岐阜大学へ。久しぶりにお目にかかった方々と記念撮影などをアップします。
①日の出写真の右上が岐阜城
②写真家・安珠さんと
③「伝統文化を知らない日本人ってナンヤローネ」のパネラーと
④筑波大学客員准教授・落合陽一さんと
③のパネラーは、長唄の今藤長十郎さん、女性実業家の奥谷禮子さん、幼児教育のプロ、小山泰生さん、そして後からここに加わった、金田中ご主人岡副さん.
この日の着物は、小石丸を貝紫で染めたもの。先日、招福楼で着た紬と違って、皇室でしか育てられなかった小石丸という繭を、日本の貝紫で染めています。宮崎の秋山真和さんの手によるものです。
⑤岐阜出身の日比野克彦さんが今回の大会委員長。⑥九重部屋を任された隆二さんとは「女のトリセツ、男のトリセツってナンヤローネ」でご一緒し、ホテルで撮影。いまどきの弟子の育成について、日々悩みながらの興味深い話を伺いました。

夜は、料亭ひらいで食事。本来は、講師陣と地元の方々との交流の場「夜楽」。しかし、コロナの影響でそれは見送り、予約していたお店へは講師のみが伺いました。どのお店に割り振られるかは、くじ引きで。こちらで舌鼓を打った私たちはラッキー。作詞家・湯川れい子さん、志野流若宗匠蜂谷さんと。

【エンジン01文化戦略会議オープンカレッジin岐阜】①

岐阜エンジン、オープニングシンポジウムは、いまをときめくパネラーたちが登壇。芸大総長日比野克彦さん、日大理事長に就任された作家の林真理子さん、作詞家・秋元康さん、和田秀樹さんら60代に加え、唯一30代の落合陽一さん。
『80歳の壁』をはじめ高齢者向け新書が一気に5冊ベストテン入りしてる和田秀樹さんは、印税を投じて映画を作りたいと考えている。それに対して落合陽一さんの「映画の話をする和田さん、見るからに楽しそうで、無理してお金稼がなくてもいいですよ。いまは映画もスマホで撮影できるのだから」的発言が興味深かった(言葉は正確でないかも)。若い世代の感覚って、こんな感じ。ITを軸に、世界中がそちらに向かって変化している。我々世代大半はそのことに気づいていないかも。

「笹岡隆甫さんを囲む会」そして「未生流笹岡 京都支部展」


未生流笹岡、家元を囲む会@ウェスティン都ホテル京都に出席。茶友が集中するテーブルで、和気あいあいと楽しく過ごさせていただきました。最初の写真は家元と、次の写真のスーツの男性は、粟田焼の安田浩人さん。

その後、南禅寺天授庵に移動して、京都支部展を拝見。家元の作品は本堂正面に。写真としては少し暗かったのですが、明るさをにいじると良さが伝わらないかもと、そのまま掲載します。3ショットのスーツの男性は、元・二条城城主。いまは京都市交通局を統括。天授庵のお庭は一部、紅葉が始まっていました。こんなに暑いのに、季節は確実に進んでいます。

コロナで一時中断されていたこの催しは3年ぶりでしょうか。10月初旬が例年暑いので袷を着るか単衣にするか、華道家の宴には派手すぎず、さりとて地味にならないよう、毎年、着物と帯の選択に迷います。

今年は山々を描いた緑の着物で、帯は花の帯を締めていきました。実は最初にお招き頂いたときにも、この帯を締めています。着物は別もので。秋を先取るには緑が明るすぎるかとも思いましたが、天授庵の庭が未だ青々と元気だったので、許容範囲だったと思います。花展に、花の帯がタブーなのかどうか、いまだに答をみつけられずにおります。