根津美術館の杜若を背景に写真を撮ってもらいました。20代のときに母が仕立ててくれた小紋です。きものを始めたころは大胆な幾何学文様のお召しや個性的な花文にばかり目がいって、この小紋は若作りにしか見えないと思い込み、袖丈が5寸のまま直すこともなく、箪笥にしまっていました。
杜若を意識して、紫地に花鳥の刺繍帯を締めてみたのですが、柄柄で少しうるさいかもしれませんね。幾何学のほうがシンプルでいい。以前、かわの屋さんで購入して、この日が初お目見え。まだ硬くて締め辛かったです。
五寸の襦袢は少なく、赤を着ています。汗ばむと胴裏に赤くにじむので、紅花染めのように思われます。
2011年05月 根津美術館にて
2011.05.15