2015年8月 雪華文で涼をとる

宮本組1
今年の夏も大活躍だった組み合わせについて、知り合いによる昨年の目撃談をご紹介します。
京都の烏丸三条みずほ銀行前で信号待ちをしていた私の後ろにいた女性が二人、こんな会話をしていたそう。
「夏に雪華、しゃれてるね」
「どんな人が締めてはるんやろ」
すぐに信号が変わり、私が足早に去ったので、幸か不幸か、二人は私の顔を確認しないまま。
知人のコメントはこう続きます。
お二人は、暑い夏に雪文を持ってくる価値がわかるセンスを持ち合わせていたようだ。私の後姿には花街のお姉さんのような色気が漂っていなかったために、どんな人か興味がわいたのではないか、と。
祇園祭では室町界隈にある町屋の夏座敷で、縁側に氷柱が置かれていることがありますが、夏に雪の文様を持ってくるのも、和服ならではの涼のとりかた。実に楽しいです。