2007年7月 薬膳の会

おそらく母の娘時代の絽と思われます。洗い張りを済ませた状態で箪笥の中からみつかったもの。細かいシミがあったり、赤がにじんだりと、決していい状態ではありませんでしたが、こうした派手な絽は現代ものにはありません。そこで、世田谷の「いその」さんにご相談して、にじみを背中に持っていく形で仕立てていただきました。かなり長い間、合う帯がみつからなかったのですが、10年ぶりにお訪ねした福生の「マイコ」さんで、この蛍の帯に出会ったのです。明治時代のものですから、穴も破れのあったのですが、そこを取り除き、二分式にしていただきました。食事会などに重宝します。