都をどりではお茶席の写真も許されているのです。お茶屋さん枠で行かれるという方に同行して、正客席に座らせて頂きました。特権は紗矢佳さんの点てたお茶が頂けるのと、舞妓さんが運んでくれること。お菓子を運ぶのは女子大生風のバイト。とても雑です。
中では、過去の群舞の衣装が展示されていました。ここ数年は青が基調で、上の枝垂れ桜の部分は毎年同じ。私の鶸萌黄色無地には東儀さんとの2ショットで締めた帯のほうが合うと思うのですが、枝垂れ桜のモチーフつながりで、この紫を締めたというわけです。さすがに他では桜文は締めません。
京おどりで和服だった方は、元芸妓さん風のお姉さま方ばかり。なので今回は無地を選んだのですが、都をどりでの和服姿は一般客も多く、はんなり華やかだったように思います。まさに夏隣のこの日、単衣にしたくなるほど。さりとて、かつて結納のために母が用意してくれた藤のつけさげ(単衣)では浮くような気もして、せめて清涼感を出す意味でも、この色で。
さて、肝心の舞台。お茶屋さん枠なので、前から5列目の最高のお席。やはり華のある舞妓さんはかわいらしい。踊りの上手な舞妓さんもいい感じ。しかし、舞台に立つ舞妓さんの人数が減っている風で、昔を知る人は寂しくなったと話します。客席には和服姿の中高年女性にくわえ、IT社長風の和服に帽子という40前後の男性も目立ちました。呉服屋さんのご接待なのだそう。
空腹というわけでもないので、バーで軽く、を望んだ私たち。帰りは、先斗町のジャズ・バ-で鴨川も見下ろしながら、ビールを楽しんだのでした。
2014年4月 都をどりへ 枝垂れ桜の帯で
2014.04.29