2013年11月 幾何学文の大島紬にシクラメンの染帯

大島にシクラメン
黒地に緑の幾何学文様の大島紬。きものを始めてすぐに着たいと思ったうちの1枚。大島は母がよく着ていたので、裾は磨れ、胴裏にもシミがあったため、まずは洗い張りに。既製の裾回しには納得のいく色がなかったので、エメラルド・グリーンに染めてもらいました。初心者なのに、大胆でしたね。文様は面白いのですが、緑が深くて沈んでしまうので、チラっと見える袖口と裾回しを明るくしたかったからです。
そうまでして仕立てたのに人前で頻繁に着ようとしなかったのは、着心地に反して老けて見えてしまうから。本当は年相応に見えるだけなんでしょうけど、それはそれで本人はショックなものです。いっそターコイズブルーにすれば、もっと派手になったでしょうか。でも、当時は緑には緑、と思ってしまったのでしょうね。
襦袢はエンジェル柄。シクラメンの帯はクリスマス前によく締めています。二日前、お茶屋さんにお話を伺ったときには、ターコイズの鮫小紋にこの帯を締めてでかけ、お褒めにあずかり光栄でした。
インタビュー前にお土産を買いに寄った堺町の和久傳にて撮影。コミュニケーションに+するといわれるラリマーのブレスをつけています。