2013年5月、足沙式、雨龍図に雷

足沙式絣若冲帯★若冲帯 モノクロ

5月5日の競馬会神事に先立ち、上賀茂神社で足沙式(あしぞろえしき)が行われました。

洋服にするかどうか迷った末、前に雷の描かれている雨龍図の帯を締めていきました。上賀茂神社は賀茂別雷神社(かもわけいかづち)ともいわれ、雷の御神威により、あらゆる災難からの厄除でも知られているからです。実は4月25日の献香式@上賀茂神社でも、ターコイズの鮫小紋に同じ帯を締めました。

今回の着物は母の晩年の紬。しつけ糸が残っていたので、未着用だったか一度だけ袖を通したか・・・。陽射しは強く、しかし風が冷たい日で、紬でちょうどいいくらい。さすがに5月1日では桜色を着るにはなれず、さりとて新緑に溶け込まぬよう、幹の色を選んだわけです。

その後に寄った誉田屋源兵衛さんのところで、この写真が誕生しました。たまたま訪れていた玉利カメラマンがこの文様に惹かれてシャッターを切ったというわけです。モノクロいいですね。陰影を計算されての作品、さすがです。この写真は、オリンパスギャラリー大阪(本町)で展示される予定。「オリンパスペンEES・オリンパスボディキャップレンズ作品展」(8月1~21日)。