2017年9月 ヤタガラスの帯で重陽神事に参列、烏相撲観戦

9月9日は重陽の節句。宮中では、陽の数字(奇数)が二つ重なる日に、菊酒を飲んで、無病息災を祈った。
上賀茂神社では、重陽神事の後、烏相撲が執り行われる。神武天皇が東進された折、賀茂別雷神の祖父である賀茂建角身命がヤタガラスに扮して先導したことへの論功行賞として、山城国の一帯を与えられ、賀茂社が建てられたという伝説に基づくものである。宮中で行われた相撲の節会とあわさった神事だとの説が有力だ。

私自身は、延命災難除けの祈祷をしていただき、重陽神事に参列。その後、氏子の子どもたちによる烏相撲を観戦した。烏帽子、白張姿の刀祢が、カーカーカー、コーコーコーと立砂前で飛び跳ねる作法が実に興味深い。

この日こそ、ヤタガラスの帯を締めたいところ。着物には菊文が理想だが、絽と袷しか持ち合わせがなく、単衣ならば、見た目が似ている向日葵で代用することにしている。帯留は、上賀茂神社の神紋である葵。祇園祭の屋台でみつけたもの。売っていたオジサンは、単なるハートというのだけれど、私には葵に見えるのです。指輪もハートモチーフなれど葵に近いものをはめてみました。
右の写真は向日葵文の着物を着て、膝の上に置いたハンカチ。描き方が面白い。