2014年1月  人日節句+初釜式は森口華弘さんの訪問着で

今年の裏千家初釜式は、森口華弘さんの訪問着で。袖を通したら、自分のものにしたくなった孔雀文です。森口さんの仕事は、技術にくわえて、絵がすばらしい。身にまとってこそ、生きる構図となっています。森口 とうろう
森口 後ろ姿七日は人日節句。古くは年初めの節句としてお祝いされてきました。同時に除災もなされ、そのために七草粥を食すのです。上賀茂神社では、白馬節会(あおうまのせちえ)にも倣い、神前に七草粥をお供えし、それから神馬を神殿前にお連れして、馬には大豆が与えられました。白馬節会とは、年の始めに白馬(青馬)を見ると一年の邪気が祓われるという故事に則った宮中の儀式です。境内では七草粥がふるまわれ、一般の人々も白馬を拝みながら、いただくことができます。
利休バッグ 桃色朝一番で美容院で着つけてもらった後、上賀茂神社へ。穢れを落として、裏千家今日庵へと向かったのでした。
人間国宝の方々の作品は、アンティークでないと手に入らないものですが、散在しないために眺めるだけにとどめてきました。なのに、この着物がほしくなったのは、12月に「東京人」の取材で東京国立近代美術館工芸館を訪れたため。たまたま森口華弘展が開かれていて、「森口華弘」モードになったアンテナにびびっと来てしまったわけです。テーマは着物ではありませんが、いま出ている「東京人」をぜひご高覧くださいね。へえーっという内容です。
利休バッグは西陣で。なでしこ色は、着物の孔雀の羽根と同じなのです。