秋晴れに龍田姫(紅葉した山々)というイメージにならないか、と先日の引き手織名古屋帯をターコイズの鮫小紋に合わせてみました。帯の色の薄さが着物の色に負けるところが難しいですね。帯揚げは、紅葉色のYUKI TORIIのスカーフです。全体のバランスとして、色が少しきついかもしれません。
帯の説明は先日書きましたが、この鮫小紋の着物には進展がありました。母も気に入って着ていたらしく、汚れも焼けもひどかったので、洗い張りに出したのです。焼けは無理でも、汚れは落ちて、きれいに生まれ変わりました。襟の汚れが気になったので、下襟をかけ襟にもってきました。だから、左前の襟だけ、鮮やかすぎるのが気になりますが、早晩、汚れて同じになるでしょう。
母の若いときの鮫小紋なので、身幅も袖幅も短いのが難でした。できれば、もう少し広げて仕立て替えたかったのですが、焼けがひどいため、縫いこまれていた部分の濃さとの落差が目立ってしまいます。よって、元のままのサイズで仕立てることに。
となると、このサイズにあわせての襦袢があったほうが便利です。セールで買い置きの生地で。ターコイズに合う襦袢をみつけるのは難しい。これまで手持ちの浅黄色(4寸)を着ていましたが、ターコイズとの色のズレが気になります。今回は、青や紫などのぼかしの、宝尽くしにしました。
2013年10月 引き手織帯on鮫小紋
2013.10.27