2006年6月 羽織を着物に

鬼太郎のお父さんを思わせる花は、前衛的に描かれた向日葵です。母の遺品を整理した時、押入れの中から洗い張りを終えて丸められていた生地のひとつ。「きもの一番館」の塩尻さんに相談した結果、この柄はめずらしいというので、染み抜きに出して仕立てることにしました。
ところが、染み抜きの結果、これが羽織だったことが判明し、がっかり。きものに仕立てるには身丈が足らないのです。結局、おはしょりと帯で隠れる部分に黒の別布を足して単衣のきものに仕立ててもらいました。
あまりに上手に仕上がっていたので、早速、「誉田屋」さんの螺鈿の帯を合わせて神楽坂での集まりに繰り出しました。