祖母の遺品を整理しながら、叔母が箪笥から娘時代のきものを取り出すのを見て興奮してしまいました。このお召しはどう見ても私向き。従妹も興味がなく古着屋に売るというので、譲ってもらいました。
派手なシミがありましたが、どうにか落とすことに成功し、まずは歌舞伎座の団菊祭に着用。珍しい文様のきものを着ていると、舞台の上から役者さんが気にしてくれるのが嬉しいですね。こういうものは京都や金沢では手に入りません。名古屋ならではの粋だと思うのです。
母校の東京女子大での講演にもこれを着て、学生時代に着付けをマスターして海外に飛び出すよう提案してきました。
2006年5月 歌舞伎座へ
2010.07.11