夏越の大祓


#大河ドラマ
#光る君へ』。今日も面白かった。来週はさらに期待できますね。
 
 京都の洛北にある上賀茂神社では、宮中行事に傚った神事が多く続けられています。まさに祓いの神事が多いわけですが、とりわけ夏越の祓は本格的です。百人一首にも、夏越の祓を詠んだ歌があります。

拙著『京都で、きもの修行』にも書いていますが、この写真は掲載されておりませんので、こちらにポストしますね。
 今年はあいにくの雨ゆえ、朝、#上賀茂神社15時に #八坂神社、夜の夏越の祓には参列せず。ゆえに8年前の写真とブログの文章を転載します。神社で息を吹きかける人形(ひとかた)を川に流す神社、火で焚き上げる神社、いろいろです。上賀茂神社は・・・。以下の文章をお読みください。
 きものの写真が最後にありますが、あのころは630日でも単衣が着られたのですね。昨今の暑さでは、絶対に夏きものです。

【ブログ「きもの適齢期」2016
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30日は夏越の祓。半年間の祓をせねば。
東京では茅の輪くぐりができる神社を探すのが大変でしたが、京都では6月になると、其処彼処の神社仏閣に茅の輪が設置されます。
健康不安の今年は、3つの神社に参拝しました。「千歳の命のぶといふなり」の言葉をとなえながら。朝、上賀茂神社の神事に参列。午後には八坂神社、白山神社で茅の輪をくぐり、夜は上賀茂神社の夏越の祓へ。
「風そよぐならの小川の夕暮れは、禊ぞ夏のしるしなりけり」
百人一首のこの歌が詠まれたほど、上賀茂神社の夏越の祓は有名だったのですね。平成のいまでも、午後8時より体現できるのです。
参拝者が書いた人形(ひとかた)を、一枚一枚、神職が、ならの小川に流し、篝火から時折、火の粉が降りかかる。まさに、火と水で禊を行うわけです。
この日、何を着たかといえば、朝は時間がなかったので、洋服で神事に参列。ユキトリイの白のアンサンブルに黒い靴。神職さんの狩衣を真似ています。夜は #立て涌文 のお召(単衣)に、#八咫烏の帯。上賀茂神社ですから、#ヤタガラス。でも、締めることが許されるのは今日まで。明日からは夏帯ですから、この帯は、秋の #烏相撲 までお休みです。

編集済み · 1週間前

 

八坂神社例祭へ牛頭天王のイメージで

きのう6月15日は #八坂神社の大祭。ご祭神は #牛頭天王 ゆえ、#牛の帯 を締めて参列。明治までは #神仏習合、ここは #祇園感神院 だったのです。

明治の神仏分離令によって、#八坂神社 となり、#素戔嗚尊 と妻と子どもたちが祀られているとされていますが、最近の京都では、神仏習合へ戻す動きが活発です。今夏には、向かって左、私の向こうの本殿で、#比叡山延暦寺 との合同儀式が執り行われるとか。ワクワクしますね。

返す返すも、この帯を『京都で、きもの修行』に掲載できなかったことが悔やまれます。#誉田屋源兵衛 の #紙布の帯、今年になって私の元にやってきたのでした。

きもの、#錦天満宮 では単衣の黒系アラベスクを選びましたが、きのうは35度。#絹芭蕉 を纏っています。そうはいっても6月なので、透けないように、 #淡い緑の麻の襦袢 を着ていますが。

 

日本国憲法に女性の権利を書いたベアテシロタゴードン

朝ドラ「虎に翼」で話題の日本国憲法に「女性の権利」を入れたのは、ベアテ・シロタ・ゴードンさんでした。
私はベアテさんにNYのご自宅で、ミルトン・エスマン氏にはコーネルのご自宅でお話を伺っています。日本国憲法を書いたGHQスタッフに会う最後のチャンスだったと思います(お二人とも当時若かったゆえ)。
『ワシントンハイツ:GHQが東京に刻んだ戦後』の序章、第6章でそのことに触れています。ユダヤ系ピアニストとして日本に亡命していたシロタ氏(『細雪』にも登場)の娘でもあるベアテさんが、日本女性の権利にどう関わったのか、男性スタッフとの間に、どんな軋轢・葛藤があったのか、再読をオススメします。
お手元にない方も、AmazonのKindle版(742円)だとすぐに読めます。紙の文庫版は神明舎にて扱っています。大河ドラマ「いだてん」で増刷されたものの、いまや流通していない本となってしまい本屋にはなく、しかし、新品を税込特別価格800円で(送料込千円でお送りすることも可能)お求め頂けます。FB神明舎のメッセンジャーで、お問い合わせくださいませ

わたせせいぞうさん個展

またまた顔マンパチですが、お許しを。拙著『京都で、きもの修行』のカバーを描いてくださった、#わたせせいぞう さんと、#大丸東京店 にて。

「画業50周年記念 わたせせいぞう展~ハートフルなTOKYO~」が開催されています。せいぞうを、「青三」と表記されていたころの、若き日の作品にも出会えます。ぜひ、いらしてね。11日まで。

『京都で、きもの修行』には、夏越の祓、祇園祭、の情報がいっぱい。6月の邪気払い、祇園祭の前に読んでね。

中日新聞にてご紹介いただきました 感謝

先日朝の能登地震で再び被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、今年この本を上梓できたことに改めて感謝します。
きもの道エッセイでありながら、本当に伝えたいのは、平安時代から連綿と続く、邪気払いと鎮魂を欠かさない京都人の慣習を、全国で取り入れるべきだということ。たまに訪れる東京では、人々が自然への畏怖の念を抱かず、経済効率至上主義に支配され、結果、大災害を誘発しそうで心配です。
紙面は中日新聞6月1日付夕刊です。なぜ私が京都に来たのか、なぜ和服にこだわるのかを書いています。本をお持ちでない方も、まずはこの記事を読んでみてください。中部地方ゆかりの人物による著書の紹介面です。
紙面をスキャンして送ってくださった名古屋の茶友・浅井清司さん(織田家赤母衣衆浅井信濃守末裔)に御礼申し上げます。ありがとうございました。