大樋焼 十一代 大樋長左衛門と次期十二代 奈良祐希  初の二代展「祈器(きき)」  @麻布台ヒルズギャラリーカフェ

能登半島地震を受けた北陸の作家たちを応援する展覧会のひとつらしい。先月末の初日、東京に行った折に訪れました。
十一代とは俳句、そしてエンジン01文化戦略会議でご一緒してきたご縁。『京都で、きもの修行』のカバーイラストを描いてくれた、わたせせいぞうさんも。祖母の結城紬を褒めてくれた故・坂東三津五郎丈も、句友です。すごい才能の人々ばかり。
なかでも「進化する男」として最初に頭に浮かぶのが大樋年雄さん、十一代です。今回もやってくれました。多数損壊した歴代作品の破片や断片をコラージュした「転生茶碗」を作り上げたんです。
十二代の「Bone Flower」は私も大好きで京都で個展を開かれた時に小さな器を購入したのですが、今回は、復興への祈願を込めて「能登ヒバ」で制作されています。
能登地震から半年もたたないうちに、これだけの挑戦をされていたのかと、会場に身を置くだけで涙が出てきます。
気球のような茶室は、被災地域で実際に使用されている1時間あまりで設営できる「インスタントハウス」。中を茶室にアレンジされています。先日、こちらで茶会も開かれた模様。
展覧会は23日まで。東京にお住まいの方々は、ぜひ訪れてください。感動します。(今日17日は親子のトークショーが開かれています)