さかもと未明さんのコンサート会場でサエキけんぞうさんに再会。90年代、番組にゲスト出演して頂いて以来。
若い者向け朝のワイドショー「WOWOW TODAY」は、小林克哉さんが司会。私はコメンテータとして週一で出演しておりました。
NHK総合夜帯「ナイトジャーナル」から声がかかって、こちらは降板せざるを得ず。音楽を交えての楽しい生放送だっただけに、淋しかったのを思い出しました。
華道未生流笹岡お家元と。私は撮影の瞬間だけマスクをはずしております。
この季節に、東山の青蓮院にて未生流笹岡社中の京都支部展示があり、同時にホテルにて家元を囲む会が開かれます。例年なら、会でご一緒した女将さんたちと青蓮院に向かうところですが、コロナ禍の今年は囲む会が中止。一人で作品の展示を拝見させていただきました。
なにせ、この日は予定がパツンパツンに詰まっていたのであります。まずは福王子神社近くの其中庵にて研究会。東から西へ。一人タク安くないので東西線で太秦天神川へ。そこからタクシーで北上。すばらしい茶道具の数々にため息。
続いて大阪へ。烏丸から阪急に乗って梅田阪急に向かい、7階のコトコトスクエアを目指したのであります。写真の2つの黄色い椅子、お月さまなんですよ。「月を愛で、月とあそぶ」というコンセプトで、作家による作品を展示。器や小物を用いたコーディネートの数々に目移りします。さすが14th MOONのプロデュース! 最後の写真、私の映っている鏡にはウサギが2兎。毎年の月見仕様にくわえ、再来年の干支に備えて買ってしまうかも。遊び心満載の作品は眺めているだけでも楽しくて、あれもこれも欲しくなるのですが、すぐに決められないのが難。開催日あとわずか、6日までですので、ぜひ。
追伸:着物は母のお召し(単衣)。夜空に浮かぶ月に見立てて選びました。帯は綴れ。20代のころに締めていました。真ん中の黄色が月に連動しているつもり。
祇園祭ラバーにはお馴染みの神泉苑では、毎年、観月法要が執り行われます。神泉苑は二条城の少し東にあり、祇園祭の折には、お神輿に遷られた八坂神社の神さまは、ここに寄られ、神仏習合の一面を見られます。コロナ禍の今年は、密になる神輿が出なかったので、神さまは神馬に乗っておられました。
ここの池には空海がインドから連れてこられた善女龍王という龍神さんがおわしますはず。写真は、お社の横から撮影しました。お堂には、観音様、不動明王、弘法大師が祀られています。
西の大覚寺では船に乗船して、東の智積院では僧侶による声明を聞き、瞑想「月輪観(がちりんかん)」を体験。神泉苑の観月会は今年初めて。法要のあと、境内で音楽が奏されます。中秋の名月と満月の2日にわたって煌々と輝いていたお月さまは、あいにく雲に隠れていたのは残念でしたが。
いずれも空海ゆかりの真言宗のお寺ですね。空海は、満月を悟りの象徴としました。悟りとは、自分の個性と可能性が最大限に花開いた状態で起こる究極の自己実現。とすれば、満月はその鍵となると、空海はとらえたようです。悟りの境地がいまだにわからない私ですが、満月の夜に瞑想を試みるうち、いつか体得できるかも。まだまだ・・・。