月に一度、懐石の勉強に励んでおります。私がお茶を習っていた時代は、お点前中心で、茶事の経験はとても少ないまま年を重ねたことを恥じておりました。このような機会が巡ってきて、とっても嬉しい。
11月は茶道のお正月。口切の茶事を意識しての献立でした。ゆえに、稲穂の帯です。きものには、松竹梅菊楓の刺繍がほどこされております。
月: 2017年11月
2017年11月 京都市民茶会@二条城
おそろしくピーカン。あまりに陽射しが強くて、中高年女性が太陽光の下で写真を撮るのに、思い切り不向きですが――。
二条城で京都市民茶会が開かれ、初体験。本席が混んでいるので点心席に誘われてお蕎麦を食して戻ってくると、茶友が芳名帳に私の名前をみつけ追いかけてくれたので、ご相伴させていただきました。
連日、きものが続き、気候変動に沿って組み合わせを考えるのに脳が疲れている私。茶席には紬NGだから厄介です。
この日は、2日前と同じ母の小紋に、鳳凰文の綴れ帯。二条城は徳川家だから葵文の帯とも思ったのですが、うーん、葵は5月のイメージが強く、悩みに悩んで、襦袢のみ葵文に。
家に戻ってから茶席のきもの本を引っ張りだして、ほっとしています。11月3日に各地で開かれる大寄せの茶会は、小紋に、軽い織の名古屋帯で大丈夫と書いてあったので。
2017年11月 神明舎オープン記念講座
友人宅を学び舎にしようとしています。彼の家には祠があるのです。上御霊神社境内にある神明神社から、天照皇大神が分祠されたのだと今年になって判明。神社にもご相談の上、「神明舎」と名付けました。コレ、私のアイデアなり。
講座第一回は「密かに愛でる京の紅葉案内」。吉田塾仲間の中野さんが講師です。茶友の岩井敏子さんの呈茶付。
テーマにふさわしく、菊と楓の帯を締めております。火鉢でお餅を焼いて、お茶を点てて下さっているのは岩井さん。ほかの吉田塾仲間がかけつけてくれて、お土産に頂いた酒粕で粕汁を味わっている小さな打ち上げ風景。
2017年11月 古典の日フォーラム
11月1日は古典の日。京都国立博物館内での錦秋茶会→古典の日フォーラムへ。誰が袖文を選んだのは、古典の日にちなんで。ここでは、国際会館での写真を掲載します。
「やあ、秋尾さん」
フォーラムでは最後に登壇した磯田道史さんにロビーで声をかけられ、一瞬、エンジン01文化戦略会議オープンカレッジのような空気に。いま彼は京都在住なのですね。古文書を切り口に古典の大切さを訴えてくれた磯田さんの話は、いつもながら説得力があって、しっかり背中を押してもらいました。
前半に登壇された大宗匠は、その後、護王神社に向かわれたと、知り合いのFB記事で判明。鼻の奥がつんとして風邪ひきそうだった私は、猪子祭もお餅つきも放念して帰宅してしまい、少し心残りです。
2017年11月 誰が袖文で京都国立博物館の茶室へ
京都国立博物館に、茶室があるの、ご存知でしたか?
錦秋茶会と銘打ったお茶会にお招き頂きました。思えば、炉開き。京博の敷地内ですから、三期に入った国宝展を見て帰るのが理想ですが、11月1日は古典の日。国際会館へと向かったのでした。誰が袖文を選んだのも、そのため。