2017年3月 祇園ない藤の、春を呼ぶ草履

春を呼ぶ草履 横「祇園ない藤さん」でみつけた草履です。今年のゑびすさんの帰りに。
年甲斐もなくブリブリかも、と悩みつつ、しかし、春を待ちわびる心にはピッタリで、最近、よく履いています。ぽっこりのような形が可愛いでしょ。横から見て、梅色とも桜色とも。
母と祖母の形見を生かそうと和服の着こなしに挑戦してきた私ですが、草履は家にあった「ぜん屋」の鼻緒を替えるだけで、あとは三越のワゴンセールで済ませてきました。自称「西麻布のイメルダ」が草履に興味を持ったら最後、どんだけ散財するか怖かったからです。
スタジオの仕事が多かった時代には、泥なしのパンプスをキープする必要があり、パリ、NY、香港、東京でシャルル・ジョルダン製を買い漁っていました。90年代まではジョルダンがダントツ、華奢でスタイリッシュだったのです。
IMG_0989 ●年の路上転倒以来、和洋とも履物を見直しています。ない藤さんのお草履は、歩きやすい上、デザインが面白い。上から見ると四角くて、横から見ると、ぽっこりみたい。そう、実は横からの景色も大切なのだと、教えてもらった一足です。

黙祷を捧げます

東京も揺れました――。6年前、長い長い揺れの中、マンション自室の扉を開けてしゃがみ込むしかなく、不安と恐怖でいっぱいだった私。いま思い出しても胸が苦しくなります。
 
映像であの日を振り返るのは勇気がいるけれど、風化させないためにも各局の特番を見てから、黙祷を捧げます。
 
まもなく2時46分―ー。

2017年3月 企画設営委員としてフォーラムへ

P1230931
IMG_8094立命館大学朱雀キャンパスで開かれた、明日の京都 文化遺産プラットフォーム主催の「無形文化遺産シンポジウム 職人さんの世界」。企画設営委員として聞き入りました。
季節感を出したくて、またまた梅の帯。「おかあさんの着物やいうて、ちっとも古い感じがしないね」と先日、褒められて、つい同じ着物を選びました。P1230915
P1230942自分のところだけ切り取っていますが、一緒に写っている方々に了解を得られたら、差し替えるかも。

2017年3月 桂離宮

P1230028
P1230004P1230010梅を求めて、桂離宮へ。残念ながら、春の気配はまだまだ。だからこそ、梅の帯が際立ちます。なるほど、季節先取りの文様を身に着けたのは、こういう意味だと実感しました。P1230307
花が咲けば長蛇の列。冬枯れの名残りだからこそ、すんなりと札を手に入れることができた桂離宮。P1230057でも、一歩足を踏み入れると、気が違うんです。気持ちがきりっと引き締まります。ここに梅や桜が花をつけたら、どんなに美しいだろうかと想像しながら歩きました。
P1230094後に、みつけました。梅の花。紅梅が1本だけ花をつけていました。私の袖口から見える光琳梅、記念にアップしました。

2017年3月 中村軒の雛飾り

P1220706P1220728京都の雛飾りは、旧暦新暦それぞれですが、新暦の場合は仕舞うのは啓蟄の日が多いよう。中村軒では5日まで、ひいなが飾られているというので、訪れました。
夏のかき氷でも有名な中村軒。おくどさんまで飾られているのが見もの。私は、お薄茶と、焼よもぎ団子を頂きました。
P1220762P1220727母の箪笥にあった紬の着物に蜘蛛の巣の八掛。歩いたときに、その価値がわかります。帯揚げの色も合わせています。
草履は、祇園ない藤さんのもの。四角いシェイプと前がぽっこりのように上がっているのが気に入りました。サイドが桜色ゆえ、この季節に履いてみたくなります。

上巳の節句

ひいな2IMG_7961ランチ
今年は桃花神事参列を断念。同じ時刻、聖護院門跡・宮城門主の「修験の知恵に問う現代社会」を拝聴しました。明日の京都 文化遺産プラットフォームの企画設営委員として。その後、「西尾八つ橋の里」で食事をしながら、今後の打ち合わせ。親子丼、ごはん三分の一に、とお願いしました。

席に案内されるまでの間、玄関の雛飾りに見入りました。ひいな文の帯を締めています。IMG_7970雛すし

一人ゆえ、ちらし寿司を作ることもないのですが、それでも、一口何か食したいと閉店間際の大丸地下へ。物産展で売られていた丹後のばらずしが気になりつつ、でも、量が多いようなと迷っているうちに売れてしまい、残っていたのは鮮魚売り場のお寿司のみ。織部に盛ってみました。料亭なら、二切れ載せるところを、全部並べるあたり、主婦時代の貧乏性そのままですね。菜の花には胡麻を振って。京都市条例で、日本酒も一口。

 

2017年3月 ひいなの帯

ひいな今年は桃花神事参列を断念。同じ時刻、聖護院門跡・宮城門主の「修験の知恵に問う現代社会」を拝聴しました。明日の京都 文化遺産プラットフォームの企画設営委員として。その後、「西尾八つ橋の里」で食事をしながら、今後の打ち合わせ。
3月3日の上巳の節句ゆえ、ひいなの帯を締めておりましたが、玄関に見事なひな壇が飾られていたので、しばし鑑賞。