2016年12月 除夜の鐘を突く


今年も残すところ、もう少し。日本の伝統文化について京都から多くを学びました。ブログを読んでくださった皆さまに感謝。ありがとうございます。
除夜の鐘は、毎年恒例、六角堂で突きました。鐘を突ける神社仏閣はウェブで検索が可能。ただ、人数制限があり、整理券を配る神社仏閣が多いので要注意。その点、六角堂は、とても太っ腹なのです。
23時30分頃から並び、順番に突かせてもらえます。人数制限はありません。池坊専永家元が、希望者がいる限り、続けるようにと指示されているからです。六角堂はいけばな発生の地。京都のヘソでもあります。
深夜には冷え込んだので、コートはグレーのカシミヤ100に変更しています。

2016年12月 をけら詣り

上賀茂神社で除夜祭に参列した後、四条通で出雲そばを食してから、八坂神社へ、をけら詣り。20時頃なら、をけら酒もいただけます。お屠蘇のような味わい。
夜遅くなると四条通が歩行者天国となり、八坂神社境内への入場規制がかかります。なので、早々に参拝するのが地元風。驚くほど空いていました。
をけら詣り――縄に火をつけてから、消えないようにぐるぐるまわして人々が夜道を歩く風景は、久しく京都の大晦日の風物詩でした。をけら火でお雑煮を作ると、一年間無病息災に過ごせると信じられているのです。
それも、この数年で減ってきたように感じます。火縄をぐるぐるまわしながら家路につくのが、公共交通機関での移動するとなれば難しく、くわえて、マンションのガスレンジだと、火がうまくつかないのです。かくいう私も、蝋燭に一度移すなどして格闘したのですが、一度も上手にできた試しがありません。

装いは、灰緑地に葉モチーフの小紋。ここは朝と同じですが、コートはブルーのビロード、羽織風にしました。帯は、桃色地に白の椿(侘び助にも見えます)の染帯。葉の中に白い椿が一輪という感じでしょうか。

2016年12月 大晦日の錦市場へ小紋で

 一昨年より、三木鶏卵でだし巻き卵を買うために、朝8時に並びます。すごい列。昨年などは、私の後ろ5人で締め切り。9時ころから他の店も開き始めるので、覗いていくうち、つい鱧の天ぷらを食べることに。観光客みたいで、少し恥ずかしかったけれど、朝の鱧、揚げたてで美味でした。鶏肉、つきたて鏡餅などを買って、大丸へ。この日、着ていたのは葉のモチーフの小紋。

2016年12月 高台寺和久傳で蟹を頂く


高台寺和久傳。行きたい行きたいと思いつつ、お金持ちの紳士に知り合うこともないまま、自腹で訪れた女性二人。現地集合にしたら、なんと、蟹色の服、見事なシンクロです。
暮れとはいえ、高台寺となれば、いい加減な着物は着てゆけず、母の訪問着を選択。帯は誉田屋製竹文の古箔。途中で、アイフォンがスクエアになってしまい、少しサイズが違う写真もありますが。
今年のお正月にも、茶友の久美子さんと室町和久傳でお食事をしています。つまり、和久傳に始まり、和久傳に終わった今年。至福の時が二度も。

2016年12月 熊谷好博子の振袖@明治の洋館


楽楽荘での月釜は、昨年の鹿鳴館茶会についで、バロック茶会。昨年は貸衣装を借りて明治の女性になりきりましたが、今年は本振袖にしてみました。昨年の様子に興味のある方は、右上のcollectionをクリックしてみてください。写真が出てきます。
振袖は日本画家の熊谷好博子が描いたもの。白とオレンジのカトレアが中心です。作曲家の三枝成彰さんの受勲を祝う会@三井倶楽部以来、2度目です。帯も初お目見え。丸帯ですので、自分で結ぶのは難儀。今回は着付けをお願いしたので、身にまとうことが可能になりました。色使いがクリスマス風だったこともあり・・・。黄色い襦袢と、橙色の草履とのハーモニーも嬉しいのです。各々、紫織庵製、祇園「ない藤」製。
昨年の鹿鳴館茶会では和服人が7名もいらしたのに、今年は私一人。ドレスの裾捌きも難しいけれど、本振袖も大変。すぐに裾が地についてしまうのですから。でも、画家の作品だから、袖が詰められるようにできておりません。せめて中振袖にできると頻繁に着られるのですが。拝見している床は四線譜のグレゴリアンチャントでした。

2016年12月 歳の賀茶事へ母の訪問着で


歳の賀茶事に招かれました。57歳のお祝いです。
亀岡の楽楽荘にある其中庵にて。お懐石は、富山の中尾さん作。どれもこれも口に運ぶたび、幸せな気持ちになりました。
着物は母の訪問着。地味で敬遠してきましたが、母の年齢に近づくにつれ、似合うようになってきました。ただし、首元に煉瓦色の伊達襟は必要。顔が締まります。帯揚は水色、二色の帯締が伊達襟をつなぎます。帯は誉田屋製。

2016年12月 クリスマス風@祝宴


昭和史が専門のノンフィクション作家・保坂正康さんの出版記念と古稀を祝う会。12月初旬だったので、クリスマス風の装いにしました。。
ところが、です。お祝いの席だからと着物で行ったのに、たった一人で、がっかり。東京のパーティだから、和服率低いのは覚悟していたけれど、少し浮いた感あり。いや、大いに浮いたというべきでしょうか。
髪飾りは、ワシントンDC在住時、ピアスなどを買い置きしたものをつけてみました。Happy Holidaysとか Joysなどの文字、ベル、ギフトボックス、雪華など。飾りの位置を決めるのに自力では無理なので、髪は美容院にお願いしました。
着付けは自分で。着物はトロピカル柄と呼んでいるものですが、赤い花がポインセチアにも見えなくないので、クリスマスに選ぶことは多いです。帯はたつむら。帯締は緑、帯揚は赤にして、強引にクリスマスに持ち込んでいます。
欧米のキリスト教社会なら、大いに受けそうな装い。いや、日本でも若者中心の集いなら話題になったかもしれません。しかし、この日は読み間違えました。年齢層が高かったこともあり・・・。

2016年12月 若冲展へは若冲の帯で

12月4日をもって、しばらく閉じるという野村美術館へ。お茶碗鑑賞を堪能した後、京都市美術館で開かれている「若冲の京都 KYOTOの若冲」展へと急ぎました。
入館締め切りの16時半直前に駆け込んだので、残された時間は30分余りではありましたが、少しも並ばず、好きな絵の前でじっくり鑑賞がかないました。
だから、若冲の帯。雉です。白梅錦鶏以外で、若冲が描いた雉は「樹花鳥獣図屏風」の中に出てくるくらい。そこから取材して描かれたものと思われます。
着物は紬。洗い張りした状態で、母のたんすに眠っていたものを仕立ています。

2016年11月12月 団栗の帯

去年締めそびれた団栗の刺繍帯。祖母の紬と合わせてみました。
晩秋の季語でもあるし、できれば11月中に、とあわてて締めたのが右。友人と軽く食事をしたとき。
他は大徳寺 高桐院にて。12月に入っていましたが、紅葉狩りの人々で混んでいました。人がいない瞬間に撮影するのは、時間を要します。