雨の中、亀岡へ。茶狂会の月釜です。
2日前の無鄰菴と同じ装いに抵抗はあったのですが、茶友の一人が白地に刺繍の着物を着てくるとFBに書いていたので、ならば刺繍シスターズで記念撮影をと、この着物を選んだのでした(東京世田谷にある「いその」さんで購入)。
なのに、なんということでしょう。彼女は洋服で現れたのです。雨が降っていたから和服は止めた、と。そうですよね。雨に白はありえないですよね。でも、彼女は着付けの先生だから、着こなしてしまうかもと発想した私。確認すればよかったの、私も。さすがに洋服は選ばないけど、黄色のような淡い色は外したかも。
無鄰菴の時とは違うのは、帯揚と帯締。ワインレッドにしています。先日撮影しそびれた古箔、竹の帯。お太鼓部分は、こちらからご確認ください。
カテゴリー: 秋尾沙戸子のきもの適齢期
「きものを着たい」と思った時が適齢期。形見が舞い込んだ時、海外暮らしを終えた時、日本人の心を確かめたくなった時――。ワシントンDCでの中年留学を機に始めて18年。祖母・母・娘と三代続く着道楽の血が騒ぎ、粋に着こなしたいと奮闘中。失敗例も含め、適齢期を迎えた方々のヒントになれば幸いです。
京都での10年を歳時記にまとめた『『京都で、きもの修行:55歳から女ひとり住んでみて』が世界文化社より出版。日々の着こなしの写真は、インスタグラムに掲載。
2016年11月 お茶会@無鄰菴へ
2016年11月 新嘗祭へ、ヤタガラスの帯で
2016年11月 上御霊神社のお火焚祭へ
京都はこの季節、神社仏閣でお火焚祭が斎行されます。
上御霊神社へは二度目。今年は吉田塾仲間の八沢哲雄さんとご一緒して、写真を撮っていただきました。京都を撮影して歩いているので、上手ですね。お火焚祭の様子は、私が自分のカメラに収めました。
お火焚祭の後、湯立て神楽が奉納されます。無病息災や五穀豊穣を祈るのですが、お湯を煮えたぎらせ、笹をその湯につけて、その湯を浴びると無病息災といわれています。前回は雨の中だったので濡れる準備万端、お湯の温かさが救いとなりました。が、今年は晴天ゆえ、無防備な私は、祖母の紬に思い切りお湯をかぶってしまいました。これで1年、健やかな日々を送れるでしょうか。
帯は誉田屋製しずり。渋い帯の組み合わせは、私にしてはめずらしい。
2016年11月 楽書会展
2016年11月 相嘗祭へ葵文の辻が花で
2016年11月 会田雄亮先生回顧展へ
2016年11月 古典の日フォーラム
11月1日は古典の日、と制定されて5周年の今年、原点に返って、源氏物語に特化したフォーラムが開かれました。会場はロームシアター京都。
登壇したのは、瀬戸内寂聴さん、林望さん、中村勘九郎さんなどなど。
京都では紅葉はまだまだ。祖母の紬に、椿と石榴、リバーシブルのアンティーク刺繍帯。お太鼓は石榴をを出し、前は紅葉&紅白の椿で(裏は南天)。和服を着始めた初期のころに出会った帯です。今年、勇気を出して、つくり帯に加工しました。だから、すぐに締められます。バッグはタイのジムトンプソン製。色違いも含め、数年前にバンコクで購入しています。
紬は以前書いたように、本場結城紬と書いてあった反物が、実は石下産だったというもの。ぼかし具合が便利なので時々着ます。いまは単衣なので、これを人形仕立てにするかどうか思案中。襦袢は紫織庵の天使文です。
思えば、古典の日なのだから、誰が袖文の帯でもよかったような・・・。