70年前の今日、長崎に原爆が落とされました。犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
黙祷は11時2分。当初は10時半からの「日本の一番長い日」を観にいこうかと考えていたのですが、70年の今年は、同時刻に黙祷を捧げるべきと思い、NHKの中継を見ました。映画の内容については、資料を読みこなして私なりに把握しているつもりなので。
平和への誓いを読み上げた谷口さんの壮絶な70年を、あるドキュメンタリー番組で見て、胸が苦しくなった私です。被爆して、背中全体に焼けどを負って、1年9ヶ月もうつ伏せのまま激痛と闘われたのです。腹部は床ずれで、心臓が肋骨を通して透けて見えるのです。妻はそうとは知らず恩師に薦められて彼と結婚し、今日まで添い遂げています。総理の挨拶に、そうした壮絶な人生を受け止めた部分が含まれていたら、もっと世論に支持されるのに。
せめてこの日だけでも、原爆で命を落とした方々、その後も病と偏見に苦しんでこの世を去られた方々に思いをはせることが、戦後70年間、平和な日本で今日まで生きてこられた私たちの礼儀と考えます。