あまりに美しいので写真をパチリ。紅葉のときは、見事なんですよ、と言われてもねえ。だって、悔しいじゃない。あと2週間早かったら、拝めたのかと思うから。
南座の顔見世に。東京では、歌舞伎は千秋楽と決めていた私ですが、花街の芸舞妓さんがそろう総見のタイミングを狙って、早々に昼の部に出かけたのであります。
一人だと直前でも席は確保できるもの。ただし、安い席は残っていません。顔見世は2万5千円ですから、覚悟がいります。1階の20列、真ん中で拝見しました。写真撮影は休憩中に3階にて。
前回、南座に来たのは2年前。勘三郎さんの訃報にふれて、勘九郎・七之助兄弟を応援したくて駆けつけたのでした。その兄弟が南座に立つのは2年ぶり。見事に成長されて、二人とも素晴らしかったです。七之助さんは美しい限りで、勘九郎さんは、父上そっくりで、勘三郎さんがのりうつったかのようでした。
アップの写真は、勝菜さん。12月のかんざしは「まねき」。そこに贔屓の役者さんにサインをしてもらうのです。
翌朝は、神在祭。小雪舞う中、出雲大社拝殿にて執り行われました。
私たちはテントの中で拝見していたのですが、後方にいたので詳細は見えません。やはり太鼓の音などが独特です。
昨日の神楽殿での神迎祭では、全国の八百万の神々を先導する神使の龍蛇神を拝むことができました。素人目には、とぐろをまいた円錐状に固まった蛇に見えますが、神事の頃に沖縄の方から浜に流れついたセグロウミヘビを漁師が発見し、神社に奉納するのだとか。
ジミーさんとご両親の眠る「荒木家」お墓にお参りした後、駅裏の温泉に入って列車の旅。京都に戻りました。米子から岡山に向かう途中、山間部の雪化粧が美しかった。荒木家の生家を探し当てるために、3年前の夏に米子から何日も通ったことを思い出しましておりました。
未だの方はぜひぜひ買って、ご一読くださいませね。よろしくお願いします。
旧暦の神無月は、全国の神さまが出雲に集まり、会議を開くため、神さまが地元不在にすることから名づけられました。逆に出雲では、神在月と呼びます。
神さまをお迎えする「稲佐の浜」に、拙著『スウィング・ジャパン』主人公ジミー・アラキはGHQスタッフとして訪れています。私としては将来、 もしも文庫されることがあればぜひ加筆したいと、今年、はるばる出雲に出かけたのであります。
ところが、あまりの強風のため、まさかの中止。21年ぶりのことだそうです。たしかに、ここまでの風ではテントを張ることも篝火を焚くことも不可能です。神事は旧く小さな社で行われました。
その後、神楽殿(写真)での神迎祭に参列。驚きました。千家宮司(典子さまのお舅さんにあたる方)が入っていらした途端に神楽殿の空気が一変したのです。ヒモロギに宿った八百万の神々が続いたこともあるのですが、宮司さんのオーラは半端ではありません。地元で神さまと呼ばれているわけがわかった気がします。
ちなみに、ジミー・アラキ氏は、日本のジャズメンに当時、神さまと呼ばれていました。彼と出雲の関係は、ぜひ拙著をご高覧くださいね。
現段階では文庫化の予定はなく、神迎え神事のため、来年の再訪を考えます。