みのもんたさん、古希の祝宴に出席。会場での紫の演出に乞うご期待、との文面に、私が紫一色ではマズイかもと思い、さし色で押さえた次第。
この中振り袖は、肩のところに濃紫の藤。八掛も薄紫。帯揚げは京紫。バッグは紫のビーズ。帯は誉田屋製古箔の竹文。帯留は翡翠の龍。橙の草履は成人式の時のもの、ぜんやさんで鼻緒をつけかえて。
祇園から舞妓さんと芸妓さんが駆けつけて舞を披露。豆鶴姉さんの舞、パーフェクトでした。
お母さんいわく、「あの子ら、この格好で新幹線に乗りましたんえ」。だらりの帯は、お尻の下に敷いて座ったのだとか。
業界の重鎮たちと芸能界の大物が集って盛会でした。みのさんとの2ショット写真もあるのですが、私の顔がいまひとつなので、パネルの写真の前のみ、掲載させていただきますね。
改めて、おめでとうございます!
カテゴリー: 秋尾沙戸子のきもの適齢期
「きものを着たい」と思った時が適齢期。形見が舞い込んだ時、海外暮らしを終えた時、日本人の心を確かめたくなった時――。ワシントンDCでの中年留学を機に始めて18年。祖母・母・娘と三代続く着道楽の血が騒ぎ、粋に着こなしたいと奮闘中。失敗例も含め、適齢期を迎えた方々のヒントになれば幸いです。
京都での10年を歳時記にまとめた『『京都で、きもの修行:55歳から女ひとり住んでみて』が世界文化社より出版。日々の着こなしの写真は、インスタグラムに掲載。
2014.10.28
2014年10月 大麻布再生「麻世妙」プロジェクト発表会へ倭文の帯で
2014.10.23
GHQにより日本で生産が禁じられた大麻布。誉田屋源兵衛さんの執念でようやく形になりました。本当は3月掲載のアエラ「現代の肖像」本文に盛り込みたかったのに、間に合わなかったプロジェクトです。エイベックスとタッグを組み、三越伊勢丹が興味を示して今日にいたりました。
三越伊勢丹の大西社長と話す源兵衛さんの着物は麻世妙を何度も染めて箔を貼ってはがしたもの。私の帯は、誉田屋製倭文(しずり)に、紐やリボンやチェーンを通しています。倭文とは、梶の木や麻などで経縞や格子を織り出したもの。この帯がゴールドでモダンな印象を与えるのは、箔が経に使われているためです。
それにしても、エイベックスのメディア集客力はすごい!会場に集った報道陣の数にびっくりでした。エイベクスと大麻という取り合わせも、誤解も含めて、マスコミをひきつけたのかもしれません。
2014 年10月 そろそろ栗の帯を
2014.10.19
2014年10月 上七軒歌舞練場へ 母のお召しで
2014.10.11