月: 2014年4月
賀茂曲水宴
2014年4月 曲水の宴には葵文の帯で
またまた平安の雅の世界へタイムスリップです。
本当は平安神宮で着た鶸萌黄の無地を着るつもりでした。平安神宮と同じのを続けて着るのが悔しいのと、万が一の雨で汚すのが心配で、年季の入った母の鮫小紋を選んだのでした。「あら、葵文の帯。上賀茂神社にぴったりね」と地元のお姉さまから声をかけて頂きました。そうです。上賀茂の神紋が二葉葵なので、それを意識して購入したのです。さすが京都のご婦人。読み取って下さり、ありがとうございます。
今年も上賀茂神社で曲水の宴が開かれました。中国の周の時代に起源を持つ曲水宴は、3月の上巳の日に水辺で禊祓えを行う行事だったのが、日本に入った時点で、水流に盃を浮かべて和歌を詠むことに重きが置かれたようです。子どもたちは盃を促す役。上手に流れず苦労する様が可愛らしい。前者は流し雛の慣わしとして一般にも残っています。
斉王代にとっても、これが最後のお仕事。葵祭からは次の方が担当されます。境内の斉王桜の前で記念撮影されていました。
ところで、王義之の「蘭亭序」は蘭亭で開かれた曲水の宴で詠まれた歌集の序文。昨年、上賀茂神社で初めてこの様子を拝見した私の課題は、和歌の散らし書き、もしくは王義之の「蘭亭序」。でも全然、練習する時間がないまま今年も3分の1が過ぎようとしています。トホホ・・・。
環太平洋地震地帯
先日のチリに続いて、ソロモン諸島でも地震。
環太平洋地震地帯に住んでいる私たち。北上して、日本も揺れることを覚悟しましょう。
紅しだれコンサート
2014年4月 紅しだれコンサート@平安神宮神苑
平安神宮の紅しだれコンサートへは、今年初めて。4日間のうち、前半は東儀秀樹さんの演奏が聴けると知って、馳せ参じました。
本番前、狩衣姿の東儀さんと2ショット。思えば、最初に演奏を聴いたのも、94年春。京都の大徳寺でした。雅楽の演奏で平安時代に誘われた、などと連載していた東京新聞のコラムに記したものです。
ライトアップは数あれど、ここのは本格的。散り始めだというのに、ライトをあてると、ボリュームがでるから不思議。池の上に浮かんで見える東儀さんの狩衣姿がなんとも幻想的で素敵でした。篳篥の音に、植物も動物も喜んでいる風。鷺が空を舞い、ふと見れば、桜越しに月も・・・。
さて、着物は鶸萌黄の無地。夕暮れ時なので少し明るさを調整。実際はもう少し黄が強いです。桜の中では、若葉を思わせる緑が便利。お茶席にも法要にも着られます。