2014年4月 紅しだれコンサート@平安神宮神苑

東儀さんと@平安神宮2東儀さん演奏中平安神宮の紅しだれコンサートへは、今年初めて。4日間のうち、前半は東儀秀樹さんの演奏が聴けると知って、馳せ参じました。
本番前、狩衣姿の東東儀さん演奏中2儀さんと2ショット。思えば、最初に演奏を聴いたのも、94年春。京都の大徳寺でした。雅楽の演紫帯@平安神宮奏で平安時代に誘われた、などと連載していた東京新聞のコラムに記したものです。
ライトアップは数あれど、ここのは本格的。散り始めだというのに、ライトをあてると、ボリュームがでる月から不思議。池の上に浮かんで見える東儀さんの狩衣姿がなんとも幻想的で素敵でした。篳篥の音に、植物も動物も喜んでいる風。鷺が空を舞い、ふと見れば、桜越しに月も・・・。
さて、着物は鶸萌黄の無地。夕暮れ時なので少し明るさを調整。実際はもう少し黄が強いです。桜の中では、若葉を思わせる緑が便利。お茶席にも法要にも着られます。

2014年4月 京都国際会館へ幾何学文のお召しで

国際会館2国立京都国際会館の庭を一般公開するというので、出かけた。地下鉄烏丸線の終点。この駅で降りるときは貴船神社へ向かうとき。中に足を踏み入れたのは初めて。
比叡山を背景に撮影。向かって左に見えるのが会館。50年弱の歳月を経たとは思えない建築です。庭園には泉あり噴水あり、宝ヶ池も拝める。桜は150本もあるのだそうです。奥の桜色に染まっているあたりで、コンサートも楽しめます。13日日曜日まで。
幾何学文のお召しを選んだのは、桜満開の中で咲く赤い椿に敬意を表して、赤を着たくなったから。実は、帯はリバーシブルで、裏には橙色の椿が描かれているのです。

2014年4月 桜の花の満開の下で@平安神宮神苑

平安神宮 昼ノブ桜の花の満開の下では、この着物を着たくなります。描かれた桜なのか、無地の着物に桜が舞ってきたのか、と錯覚する文様です。花びらの飛ばし方が魅力的ですよね。大正時代のもののよ平安神宮神苑サクラう。かわの屋さんで購入しました。平安神宮 帯
帯は形見の着物を着こなそうとして和服を着始めた頃、池田重子さんのところで手に入れています。和楽器の帯がどうしても欲しかったので。桜の着物にあったとき、この帯があるから大丈夫と手を上げたのでした。

2014年4月 カタクリ花の帯@六角堂

カタクリ帯バック@六角堂カタクリ花の帯。先日、訪れた武田の薬用植物園にカタクリの花があるのですが、あいにくカタクリの花その日は雨だったために、花は開いていませんでした。そう、陽射しがないとずーっと閉じたまま。でも、晴れた日には、右の紫の花が帯の文様のように見事に開くらしい。
DSCN0138カタクリの花が開くタイミングは桜の季節なのですよね。これまで合わせるのが難しいと躊躇して箪笥にしまっていたこの帯。洗い張りして箪笥に入っていた祖母の花田色の紬を昨年仕立てたので、こうしてお目見えした次第。

2014年4月 誉田屋源兵衛×松井冬子@京都

螺鈿帯 (4)笹島先生とアエラ「現代の肖像」冒頭で紹介したお二人のコラボ、会場を京都に変え、レセプションが開かれました。松井さんの絵を織り上げた帯と、自筆・デザインの着物を見ることができます。一般公開は5日ー8日まで、室町三条の誉田屋本社にて。
会場で笹島寿美先生との2ショット。先生に着付けを習いたいけれど、お稽古は東京なのですよね。残念。
私は母の娘時代の幾何学文の着物に、誉田屋製・螺鈿の市松を締めていきました。笹島先生は、誉田屋製・蜂の巣の帯で、とても素敵でした。蜂の巣の地紋の上に、蜂が・・・。

2014年3月 京都の底力 薄物の染み抜きに成功

縮み生紬薄物なれど、備忘録として掲載します。左は我家の押入れから出てきた上布。右は、祖母の押入れから出てきた越後縮。どちらも、古いからガンガンに入れて押入れに突っ込んだまま、何十年も風に当てられることなく放置された風。おかげで、茶色の染みが其処彼処にしっかりついていました。
東京で染み抜きに出したところ「出来ない」との答。暖簾にするしかないのかなあ、と諦めていたものが、京都では、しっかり落とされました。すごい技術。職人技です。いずれも2万円以上かかりましたが、上布でこのような文様が作られることもなく、技術的にも平成のいまは不可能なのです。だから、少々散財しても、どうしても袖を通したかった。この夏が楽しみ  ♪。