祖母の反物を仕立てた結城紬。文様は桐の葉と花、葉はゴールド、花は朱色です。ピンキリという言葉にあるように、12月に桐文を着るのがふさわしいと聞いたことがあります。着ると温かいため、師走はよくこれを着ました。写真は、以前に撮影したもの。顔も少し若いです。
カテゴリー: 秋尾沙戸子のきもの適齢期
「きものを着たい」と思った時が適齢期。形見が舞い込んだ時、海外暮らしを終えた時、日本人の心を確かめたくなった時――。ワシントンDCでの中年留学を機に始めて18年。祖母・母・娘と三代続く着道楽の血が騒ぎ、粋に着こなしたいと奮闘中。失敗例も含め、適齢期を迎えた方々のヒントになれば幸いです。
京都での10年を歳時記にまとめた『『京都で、きもの修行:55歳から女ひとり住んでみて』が世界文化社より出版。日々の着こなしの写真は、インスタグラムに掲載。
2013.12.30
2013年12月 師走は紬で
2013.12.28
2013年12月 幾何学お召し+矢絣襦袢@京都展
2013.12.11
今年は最澄の「久隔帖」を臨書しました。京都に来たら、ほとんどのお寺が天台宗であることに驚いたものです。比叡山の御膝下なのだから、当然といえば当然ですが・・・。「久隔帖」は最澄から空海(体裁は弟子の泰範)に宛てた尺牘手紙。国宝。冒頭の「久隔清音」から「久隔帖」と呼ばれています。
京都の書展最終日。昨日の体調では、和服を着る気力をもてるかどうか微妙でした。書展へは着物で行くと決めているのに、です。しかも、今年は仕立てたばかりの母のお召を着ようと張り切っていたのです。
赤いお召は洗い張りにした後、丸められた状態で、押入れのガンガンの中で眠っていたもの。赤は私の好みだけれど、この幾何学が初心者には難しい気がして、最近まで手を付けないできました。けれども、この矢絣の襦袢を三越のセールで1万円で手に入れて、急きょ仕立てようと思い立ったのです。
帯はアンティークのお店でハギレ的扱いをされていたもの。表は竹と花、裏は橘。実際、だらりの帯として仕立てられているので、とても自分で結べません。作り帯にしました。
2013年11月 葡萄文の帯@山梨
2013.12.01