2013年12月 桐文の結城紬

書展1-220x300
祖母の反物を仕立てた結城紬。文様は桐の葉と花、葉はゴールド、花は朱色です。ピンキリという言葉にあるように、12月に桐文を着るのがふさわしいと聞いたことがあります。着ると温かいため、師走はよくこれを着ました。写真は、以前に撮影したもの。顔も少し若いです。

2013年12月 師走は紬で

12月初めは東京で仕事。和服を着たのは後半になってから。寒くなると結城系の紬以外、考えられません。風邪をひいたりして、外で撮影する余裕はありませんでしたので、過去の写真でお許しを。
もっともよく着たのは、深緑の紬。祖母の引き出しで洗い張り終了状態だったものです。そこに合わせるのは主に侘助の帯。年末には水仙も活躍しました。
この紬は裾回しが帯と同じ桜色なのがミソ。のちほど、アップの写真を掲載しますね。

2013年12月 幾何学お召し+矢絣襦袢@京都展

書展2013今年は最澄の「久隔帖」を臨書しました。京都に来たら、ほとんどのお寺が天台宗であることに驚いたものです。比叡山の御膝下なのだから、当然といえば当然ですが・・・。「久隔帖」は最澄から空海(体裁は弟子の泰範)に宛てた尺牘手紙。国宝。冒頭の「久隔清音」から「久隔帖」と呼ばれています。
京都の書展最終日。昨日の体調では、和服を着る気力をもてるかどうか微妙でした。書展へは着物で行くと決めているのに、です。しかも、今年は仕立てたばかりの母のお召を着ようと張り切っていたのです。
赤いお召は洗い張りにした後、丸められた状態で、押入れのガンガンの中で眠っていたもの。赤は私の好みだけれど、この幾何学が初心者には難しい気がして、最近まで手を付けないできました。けれども、この矢絣の襦袢を三越のセールで1万円で手に入れて、急きょ仕立てようと思い立ったのです。
帯はアンティークのお店でハギレ的扱いをされていたもの。表は竹と花、裏は橘。実際、だらりの帯として仕立てられているので、とても自分で結べません。作り帯にしました。

2013年11月 葡萄文の帯@山梨

エンジン01オープンカレッジin甲府にて。山梨に敬意を表すつもりで葡萄文の帯を選びました。青空の下、たわわになった葡萄・・・のつもりです。銀の葉に空を映しこむかのように淡い青の箔がほどこされています。
実際、この日の甲府、昼間はまさに雲ひとつない空。陽射しが強く眩しく、びっくりでした。
ある方が、この鮫小紋の地紋の菱は、武田菱ではないかと言ってくださいました。だとしたら、武田信玄の山梨に合っていたことになりますが、わかりません。。
帯揚はワインに近い紫。帯締は、着物と同系のブルーです。