稽古の後、友と語る@いちえ

いちえ@夷川早起きして墨をする。あるインタビューの後、お稽古に行くためだ。いつもは土曜だが、明日は「地方の時代」映像祭の表彰式で大阪に行かねばならない。よって、金曜日に変更してもらう。

おかげで、裏具の佐々木まなびさんに久しぶりに会うことができて、「いちえ」に寄って、語り合った。写真は突き出し。カウンターで大丈夫。24時までに入れば、25時まであけてくれるらしい。「おひとりさま」の旅人にもお勧め。

烏丸御池の東北。交差点から歩けます。5分くらいでしょうか。

薔薇2


こちらも、大好きなYUKI TORII 薔薇のアンサンブル。2012年の秋冬だったと思います。

スカートのプリントが胸の刺繍に呼応。スカートの裾には、JKと同じチェックが。

乙武君との写真は、エンジン01オープンカレッジin鳥取にて。

2013年11月 相嘗祭に葵文を

上賀茂神社の「相嘗祭」に参列しました。直会で頂いた神酒がいつもと違うと思ったら、できたての新酒。なるほど、白くにごっていたわけです。葵帯1
その年の新穀と新酒を伊勢の天照大神に奉られるのが「神嘗祭」。天皇がとくに信仰された全国71座の神々に奉られる祭儀が「相嘗祭」。天皇ご自身が召し上がるのが「新嘗祭」。戦後、新嘗祭は「勤労感謝の日」と呼び名を変えられ、日本人のお米への感謝意識が消えていきました。が、天皇はいまでも、この新嘗祭が終わるまで新米を口にされないそうです。
この日は太陽の陽射しがまぶしくて、つい傘を持たずに出かけたところ、突然に冷たい雨が降り出し、着物と帯を守るのに苦労しました。京都ではこれを「北山時雨」と呼び、「こういう年には雪がよく降るんですよ」と禰宜のお一人がつぶやいておられました。たしかに、霙を思わせる雨でした。近くは晴れているのに。
葵文の染帯、この日がデビュー。というより、この日に間に合わせて京都で仕立ててもらいました。東京・青山の「くるり」さんでみつけたのですが、仕立てに時間がかかることがわかり、京都で無理をきいてもらったわけです。上賀茂神社の神紋は、陰陽の意味を持つ二葉葵。黒と茶の文様は数多あれど、こんな優しい色使いはめずらしく、葵祭にも締められそうです。なにせ葵祭では、着物も帯も葵文オンパレード。葵なしでは、少し恥ずかしいくらいです。

「相嘗祭」に参列

上賀茂神社の「相嘗祭」に参列しました。直会で頂いた神酒がいつもと違うと思ったら、できたての新酒。白くにごっていたゆえんです。

その年の新穀と新酒を伊勢の天照大神に奉られるのが「神嘗祭」。天皇がとくに信仰された全国71座の神々に奉られる祭儀が「相嘗祭」。天皇ご自身が召し上がるのが「新嘗祭」。戦後、新嘗祭は「勤労感謝の日」と呼び名を変えられ、日本人のお米への感謝意識が消えていきました。が、天皇はいまでも、この新嘗祭が終わるまで新米を口にされないそうです。葵帯1

太陽の陽射しがまぶしくて、つい傘を持たずに出かけたら、突然に冷たい雨が降り出し、着物と帯(できたての葵文の染帯)を守るのに苦労しました。京都ではこれを「北山時雨」と呼び、「こういう年には雪がよく降るんですよ」と禰宜のお一人がつぶやいておられました。たしかに、霙を思わせる雨でした。すぐそこ晴れているのに。

夜は東京からの友人にお誘い頂き、彼の京友お勧めの祇園にあるワインバーへ。寒さのあまり、カシミヤの和コートを纏った私。冬はもうそこまで。京都での紅葉狩には、ダウンが必要かもしれません。

注)写真は雨があがって撮ったもの。あまりの眩しさに帯の柄がわからず、少し暗く調整したところ、顔が真っ黒になってしまいました。

 

2013年11月 花織の帯on麻の葉文の大島紬

大島紬の着物は母が好きだったらしく、何枚かあるのですが、地味で年相応に老けて見えてしまうのが難しいですね。だからつい、黒地に幾何学のようなものを選び、オーソドックスな柄は避けてきました。なかでも、この麻の葉文は今年初めて袖を通したもの。着ると埃っぽくて、少し悔やまれました。
裾まわしが桜色なので、帯に花織を持ってきました。幾何学×幾何学に抵抗がなければ、面白いと思います。
孔雀の屏風は紫織庵さんの町屋に飾られています。1枚はフラッシュあり、1枚はフラッシュなし。後者は桜色の裾回しを見ていただくために掲載しました。帯締、帯揚も同系色です。

2013年11月 赤黒の大島紬で正倉院展へ

奈良紅葉2013奈良の正倉院展、最終日に駆け込みました。木々が美しく色づいているといいたいところ。でも、それはほんの一部で、真っ赤になるまで、あと2週間くらい必要ですね。京都駅から奈良までは近鉄で40分。何を迷うことがあろう。せっかくだから、行くでしょ。
毎年開かれている正倉院展。期間が2週間余なので、東京からだと、つい見逃しがち。でも、信長が執着した香木の蘭奢待(らんじゃたい)が公開されたときには、根性出して訪れています。
正倉院展2013 ★最終日だから混雑を覚悟したものの、16時前で全く並ばずに入場。拍子抜けです。平日なのと雨が幸いしたのでしょう。音声ガイドに倣い、じっくりと拝見できました。
正倉院文様の帯はいろいろあるのですが、格が高すぎて、美術館めぐりには不向き。なので紅葉を意識して赤の入った大島を着たのですが、展示されている平螺鈿背円鏡を見て、急に思い出したのです。螺鈿入の黒い帯を思っていたことを。お召しにその黒い帯を締めてくれば良かったなあ。かなり残念。
余談ですが、アルバムを整理していたら、幼いころ鹿に餌をやっている写真が何枚か出てきました。私の記憶が正しければ、奈良にドリームランドという遊園地があって、そこに何度か来ていたのです。名古屋から奈良も、近鉄を使うとアクセスしやすかったのでしょうか。

葵文の帯

葵帯3京都で葵祭を意識すると、ついつい葵文がほしくなります。染帯の葵文は黒とか茶のものしかなく躊躇していたら、優しい色使いの帯を東京でみつけたときには、小躍りしました。ならば、「相嘗祭」に締めたいところ。東京だと仕立てが間に合わないので、京都でお願いした次第。明日が楽しみです。

 

正倉院展最終日

奈良紅葉2013奈良の正倉院展、最終日に駆け込みました。木々が美しく色づいているといいたいところ。でも、それはほんの一部で、真っ赤になるまで、あと2週間くらい必要ですね。京都駅から奈良までは近鉄で40分。何を迷うことがあろう。せっかくだから、行くでしょ。

毎年開かれている正倉院展。期間が2週間余なので、東京からだと、つい見逃しがち。でも、信長が執着した香木の蘭奢待(らんじゃたい)が公開されたときには、根性出して訪れています。

正倉院展2013 ★最終日だから混雑を覚悟したものの、16時前で全く並ばずに入場。拍子抜けです。平日なのと雨が幸いしたのでしょう。音声ガイドに倣い、じっくりと拝見できました。

正倉院文様の帯はいろいろあるのですが、格が高すぎて、美術館めぐりには不向き。なので紅葉を意識して赤の入った大島を着たのですが、展示されている平螺鈿背円鏡を見て、急に思い出したのです。螺鈿入の黒い帯を思っていたことを。お召しにその黒い帯を締めてくれば良かったなあ。かなり残念。正倉院展2013 入り口2

余談ですが、アルバムを整理していたら、幼いころ鹿に餌をやっている写真が何枚か出てきました。私の記憶が正しければ、奈良にドリームランドという遊園地があって、そこに何度か来ていたのです。名古屋から奈良も、近鉄を使うとアクセスしやすかったのでしょうか。

 

 

 

御火焚祭

 

火焚祭11月、京都では火焚祭が行われます。五穀豊穣と無病息災を願う神事のひとつです湯立 笹 白雲 2013が、一緒に湯立神楽が奉納される神社もあります。私が訪れたのは、京都御所の中にある白雲神社。「御所の弁天さん」と呼ばれています。

例祭の神事の後、護摩木を燃やして火焚祭が行われますが、参列者で大祓詞を唱和するのは新鮮な経験でした。大祓詞コピーが配られるのは、めずらしいように思いました。その後、神楽、湯立神事が始まります。神前に大きな釜をおいて湯立4 白雲 2013湯をわかし、酒、米、塩を四方に振りまき、釜の中へ。そして笹を束ねたものを湯に浸し、周囲にふりかけます。その湯を浴びることで清められ、無病息災が保障された気持ちになります。あいにくの雨だったので熱いとは感じず、しかし、晴れていれば、お湯の熱さで効果覿面と感じるらしい。そして、この笹の葉を頂いて帰ると、効果が倍増すると信じられています。白雲神社 直会

直会は、「お火焚饅頭」(右が紅、左が白)。焼印は火炎宝珠だといいます。味は特別ではありません。11月にはどこの和菓子屋にもこのお饅頭が並びますが、焼印に季節感を感じるためには、一度はこの神事を体験されることをお勧めします。