京丹後取材のため、朝、京都駅に向かった。
アマちゃんが終わってコンビニに乾電池を買いに出た折には小降りだったのに、15分後にはバケツをひっくり返したような大雨。レインブーツを履き、レインコートを纏って家を出た。キャリーバッグをひとまわり大きくしたこともあり、タクシーを呼んだ。明日は晴れるかもしれず、このレインブーツを収めて持ち帰る大きさが必要だからだ。
迂闊だった。これだけの大雨なら、電車が動かない可能性があるのだ。案の定、電車が来るのに1時間遅れ。そこからは徐行運転と言われた。指定席は満席。自由席となれば、座るために1時間並び続けなければいけない。前日までに指定券を買っていれば、1時間の待ちの間、座ってコーヒーでも飲めたのに。
そもそも、この電車は天橋立行だった。そこでピックアップしてもらう予定だったのだが、その手前に宮津で降りるようにとメールが来た。ところが、福知山到着直前で、こんなアナウンスが入ったのだ。「大雨のため、この列車は福知山までです」。本当に直前、突然のアナウンスだった。
車掌をつかまえて、宮津までどうすれば行けるか尋ねると、後は降りてから駅で訊いてくれという。この場当たり的な対応は、JR西日本。事故を起こした福知山線だ。下手に答えて後で責められるのが怖い、という逃げの空気も感じられた。非常時に弱いJR西日本の体質を垣間見ることとなった。
結局、福知山で北近畿タンゴ鉄道に乗り換え、その特急で宮津にたどり着いた。「アマちゃん」の北鉄のような雰囲気だが、なんとも頼もしい。もっとも、各駅に停まらないというだけで、スピードはゆっくりと、であったのだが。
11時半に着くはずが、到着は15時前。アポは13時だったのを延ばしていただいてはいたが、自然災害の前には予定が立たないことを思い知らされた一日だった。暑い分には電車は動く。集中豪雨はスケジュールを狂わせるから要注意。
訪れた先については、また、改めて。