母のお召し。まだ不慣れなころ、しみ抜きと洗い張りをして仕立てたのですが、最初に設定した自分のサイズが大きくて、太って見えます。伊勢丹の呉服売り場で襦袢を作った際、売り場の人の助言に従ったサイズですが、それが大いなる間違いでした。似たようなお召しでも、たてわくのは母の若いころのサイズのままなので、もっとほっそり見えます。
これほど暑いとむしろ生成りが涼しげですが、晴れの日でないとやはり見た目が寒々しいのが難。先日の芙蓉の帯も合います。
カテゴリー: 秋尾沙戸子のきもの適齢期
「きものを着たい」と思った時が適齢期。形見が舞い込んだ時、海外暮らしを終えた時、日本人の心を確かめたくなった時――。ワシントンDCでの中年留学を機に始めて18年。祖母・母・娘と三代続く着道楽の血が騒ぎ、粋に着こなしたいと奮闘中。失敗例も含め、適齢期を迎えた方々のヒントになれば幸いです。
京都での10年を歳時記にまとめた『『京都で、きもの修行:55歳から女ひとり住んでみて』が世界文化社より出版。日々の着こなしの写真は、インスタグラムに掲載。
2013.09.30
2013年9月 龍丸文刺繍帯on琉球絣
2013.09.30
2013年9月 重陽の節句 候補
2013.09.23
9月9日は重陽の節句、菊の節句でもあります。上賀茂神社では菊酒が振舞われ(左)、烏相撲が行われました。
東京から京都に入った足で和服に着替えて神事から参列するつもりでしたが、初秋用の菊文を持ち合わせていないと思い込み、断念。
実はヤタガラスの帯に数年前に出会っているのですが、そのころにはヤタガラスの価値がわからず、若冲の雨龍図を選んでしまった私。この日のために、購入しておくべきだったと、そのことばかり頭の中をかけめぐっておりました。
式典の途中で、祖母の扇取りの帯に菊の花が刺繍されていたことを思い出し、かつ、調べてみたら、晩夏・初秋のお茶席などで入用になったときに備えて購入していた絽の文様が秋草だったのでした。袷なら色留袖や帯に菊文があったのに、単衣や絽ちりなど9月の微妙な季節用はないと判断したのは、もともと秋草は好みでないので着てこなかったことが原因と思えます。加齢も一因とは考えられるのですが。
というわけで、来年用にアップさせていただきます。まさに備忘録。
2013年9月 芙蓉の帯 on 矢絣
2013.09.09
2013年8月 夏の草履
2013.09.09