2013年9月 龍丸文onお召し

お召し 龍帯★母のお召し。まだ不慣れなころ、しみ抜きと洗い張りをして仕立てたのですが、最初に設定した自分のサイズが大きくて、太って見えます。伊勢丹の呉服売り場で襦袢を作った際、売り場の人の助言に従ったサイズですが、それが大いなる間違いでした。似たようなお召しでも、たてわくのは母の若いころのサイズのままなので、もっとほっそり見えます。
これほど暑いとむしろ生成りが涼しげですが、晴れの日でないとやはり見た目が寒々しいのが難。先日の芙蓉の帯も合います。

2013年9月 重陽の節句 候補

秋草帯秋草 絽菊酒@重陽の神事9月9日は重陽の節句、菊の節句でもあります。上賀茂神社では菊酒が振舞われ(左)、烏相撲が行われました。
東京から京都に入った足で和服に着替えて神事から参列するつもりでしたが、初秋用の菊文を持ち合わせていないと思い込み、断念。
実はヤタガラスの帯に数年前に出会っているのですが、そのころにはヤタガラスの価値がわからず、若冲の雨龍図を選んでしまった私。この日のために、購入しておくべきだったと、そのことばかり頭の中をかけめぐっておりました。
式典の途中で、祖母の扇取りの帯に菊の花が刺繍されていたことを思い出し、かつ、調べてみたら、晩夏・初秋のお茶席などで入用になったときに備えて購入していた絽の文様が秋草だったのでした。袷なら色留袖や帯に菊文があったのに、単衣や絽ちりなど9月の微妙な季節用はないと判断したのは、もともと秋草は好みでないので着てこなかったことが原因と思えます。加齢も一因とは考えられるのですが。
というわけで、来年用にアップさせていただきます。まさに備忘録。

2013年9月 芙蓉の帯 on 矢絣

矢絣 芙蓉 ★芙蓉帯7年ほど前に、青山にあった「えり華」さんで手に入れた紫織庵製の帯(生紬)を今年、ようやく仕立てました。作り帯にしようかなどと悩んでいるうち秋になり、ではまた来年、と歳月が経ったのでした。
矢絣の着物は夏お召し。この反物を見て、いよいよ仕立てようと決めた次第。9月なので、帯締めは透け感のないもので。