今日は「地方の時代」映像祭の第2次審査だった。最終審査は来週末。とても楽しみだ。
今日は「地方の時代」映像祭の第2次審査だった。最終審査は来週末。とても楽しみだ。
「さきどりの食卓」と題したエンジン02で、鳥取にやってきた。私の担当講座は「鳥取の食資源の魅力」、山本益弘さんとご一緒した。
鳥取は、肉も魚も野菜も、美味しいものばかり。だが、PRが下手で、その魅力は意外と知られていない。オレイン55や岩牡蠣など、ブランドとして確定した食材もあるのだから、それを目当てに飛行機で羽田からやってくる道楽があってもいいと思うのだが、砂丘のイメージが強いせいか、最果ての地のような印象さえ持られている。実は羽田から1時間15分、空港から街中まで20分ほどということも発信したらいいと思う。
あとは、噂の料理人が生まれてくるかどうか。ネットの時代、口コミで広がれば、世界中から人が押し寄せる。そうした現象が世界で起きていると益弘さんは言う。コペンハーゲンの某レストランは、1日に1000件、キャンセル待ち。安宿に1週間滞在して、キャンセル待ちを狙う客もいるのだそうだ。情熱ある料理人の存在が世界中の人々を引き寄せるというわけである。
私は豊富な食材に加え、ジャズと温泉を軸にすれば、東京からジャズファン、特に団塊の世代を引っ張れると考えている。ジミー・アラキは鳥取県出身の北米移民2世。だからジミーのルーツ、鳥取で、ジャズで街起こしには意味がある。まずはジャズ・ミュージアムを作ればよいのだ。
取材過程で、ジャズ本とLPのコレクターたちに出会ったが、彼らは倉庫に入っている数千箱のコレクションを処分するのではなく、ジャズ・ミュージアムに寄付したいというのだ。ファイルはもちろん、廃盤となったLPを視聴できるシステムを作るとすれば、土地が必要になる。横浜では難しい。
蟹でも生牡蠣でもイノシシでも、季節季節の美味しいものを食べてジャズが聴けて、温泉に入れるとなれば、1時間15分かける価値はあるというものだ。
そういえば、入社したころの私は、早く一人前のサントリアンになりたいと考えていた。まずは鳥取人をトットリアンと呼んでみてはどうか。その響きに、ちょっとワクワクしてくる。
そんな話を地元の人々と語った「夜楽」の後、懇親会を経て、世界一に選ばれた地ビールを飲んで帰ろうとした矢先、例によって、辰巳さんが皆をラーメン屋に誘ったのだった。常々「夜中ラーメン」が得意なタクちゃんだが、店の名が「たくろう」というところから、どうしても大勢で行きたかったらしい。
おかげで今朝は私の顔がマンパチだ。たとえ一口ずつでも、餃子、ラーメン、チャーハンを、夜中に口にしたことが仇になっている。
エジプトでの流血がこれ以上広がらないことを祈ります。サウジアラビアがエジプト政府を支持していることにも注目。また同時に、シリアで起きていることにも目を向けましょう。シリア政府が化学兵器を使ったという情報、クルド人3万人がシリアを脱出した事実もあわせ、中東情勢を把握したいものです。
桜島の噴火を注視しましょう。関東や東海で暮らす人々にとっては、他人事ではありません。富士山が噴火したら市民生活にどんな影響がでるか。いまからシミュレーションしておく必要があります。
火山灰が積もったら、エアコンは動かない、停電もあるかもしれない。飛行機も新幹線も使えない。
近眼の人は、コンタクトを入れられないことを覚悟しましょう。度のあった眼鏡を2つ、いまのうちに作っておきましょう。
どんなに夜更かししても8時には起きるように、朝の連ドラを見ることにしているが、今年の「あまちゃん」は本当に面白い。脚本家のクドカンさんの才能の脱帽だ。
ストーリー展開の意外性だけでも目が離せないのに、細かいギャグのちりばめさせ方が上手なのだ。だから、日々観るだけでなく、土曜日の再放送でもう一度観ると、その芸の細かさを再確認できて、感心してしまうのだ。
それほどまでして観ているのだから、中の登場人物への親しみも半端でない。
先日の河口洋一郎さんの祝宴では、壇上の秋元康さんが「あまちゃん」のフトマキ氏に見えてしまったし、久しぶりに乗った新幹線のグリーン車で小泉今日子さんを観たときには、ハルコさんに会った気がした。もっとも、番組の中と同じ大きなサングラスをしていたせいもあるのだが。
80年代のアイドルと、AKB48 的アイドルの比較という装置のせいもあるのだが、世代を超えて人々をひきつけることが難しい時代に、老若男女に「JJJ]を浸透させたクドカンの脚本は、日本社会がいい意味でひとつになれる可能性を指し示してくれたと言っても過言ではない。
もっとも、彼が311をどう描くか。少し怖い気もするのだが。
久しぶりの金沢。駅のリニューアルぶりにびっくり。2年後には、新幹線が停まり、東京と金沢が2時間半で結ばれるという。
それにしても、新しい駅のありようは、どうなのだろう。空港のようなデザインだ。関西空港を思わせる。そういえば、ドイツのベルリン駅も再開発で似たような近代的デザインになっていた。しかし、金沢駅として、これがふさわしいのかどうかは疑問である。
伝統文化を重んじるのが金沢の魅力だ。かくも近代的なデザインである必要があるのかどうか。21世紀美術館についても、実は同じ感想を抱いている。妹島和世さんの設計はすばらしいが、金沢の町並みにふさわしくないと言うのが私の考えてある。それは設計者の責任なのか、発注した行政の責任なのか。
早晩、日本海の時代がやってくる。そのとき、金沢のアイデンティティはどうあるべきか。立ち止まって考える価値はありそうだ。
68年前の今日、東京は晴天でした。玉音放送を聴いて、涙した人、開放感で一杯になった人、立場によって違います。本土で空襲を経験した人は、もうB29に怯えなくてすむと、新しい未来に期待しました。
今日は戦争の犠牲になった全ての方々へ思いを馳せましょう。戦地で命を落とした兵士の多くは餓死であったことも、私たちは知るべきなのです。日系二世ジミー・アラキの評伝『スウィング・ジャパン』を読んでみてくださいね。原宿表参道の空襲については、ワシントンハイツ第1章に詳しく書いています。
秋尾が提案する停電対策のひとつ。家にある保冷剤をすべて冷凍庫に入れておくこと。停電したとき半分を冷蔵室に移せば、冷蔵庫も冷凍庫も数時間は持ちます。2年前の9月に突然、冷蔵庫が壊れたとき、保冷剤の存在に救われました。
洪水被害を伝えるテレビのニュースを見ていて腹立たしいのは、現場に行ったあと、スタジオで「経験したことのない」被害に対して「信じられない」というリアクションをすること。そして、異常気象の原因を気象予報士に分析させている終わることだ。
311以降、あのクラスの津波や洪水がいつでもどこでも起き得ると私は強調してきた。アジアやヨーロッパの洪水が報じられるたび、他人事ではないとツイートした。テレビが伝えるべきは、東北以外の地域でも同じことが起きたときに備え、いま私たちが何をすればいいかである。数年先ではない。明日、起きるかもしれない前提で。
大切な物を2階に上げるくらいの助言はコメンテーターにも可能である。だが、家が浸水したときの修繕は、素人にはできない技だ。実際に被害にあったら、自治体の土木担当者が被害者全員をすぐに救うことはできないのである。ならば、日ごろから知人の伝で建築関係者にコネを作るとかの準備も必要だろう。
昨年、宇治で妻の実家が被害にあった人は、自治体の対応の遅さを嘆いていた。彼が建築家なので、義父母は助けられても、地域全体までは彼の手に負えなかったという。もっとも、補助金のことを考えれば、自力で修繕できた人は不利になる。いつまでも暮らせない状態を我慢して補助金を得るか、自力で直して早々に快適な暮らしを手に入れるかは、悩みどころだろう。
そうした被災地の経験をレポートして、事前にできる対策を伝えることこそテレビの役割と私は考える。