早いもので、5月も終わり。今月は、国立劇場で文楽の「曽根崎心中」を観て泣き、歌舞伎座で「京鹿子娘二人道成寺」を観て息を呑んだ。玉三郎と菊之助、なんと形容すればよいのやら。観ることが出来た幸運に感謝します。
月: 2013年5月
貧困スパイラル対策
昨日、NHKで貧困スパイラルの話。
以前から提案しているのだが、日本で生まれた子どもは公立中学までは身ひとつで教育を受けられるようにすればいいと考えている。制服も給食も遠足もすべて無料にし、希望者には夕食も支給すれば、母親は残業も可能になる。学校では教師の負担は増やさず、行政がそうしたスタッフを地域から雇い入れれば、雇用促進にもつながる。学校が無理なら、児童館でそうした食事のサービスを提供するのも一案である。
妻を偲ぶ・・・
みのもんたさんの奥様 法川靖子さんの一周忌が、都内のホテルで開かれた。
靖子さんと親しかった方々を招いての会。もちろん、それはご夫婦一緒に仲良しだった人々ということである。若いころからの仕事関係の方々もいらして、みのさんの成功は夫婦二人三脚だったことが伝わってきた。
会場には、パネル大のご夫婦2ショットやご家族の写真が壁一面に飾られ、あたかも額縁のように野花があしらわれ、夢を見ているような空間だった。会はみのさんのあたたかい司会で進行されていくのだが、皆さんのコメントで、靖子さんの人柄、ご夫妻の歩みが浮き彫りとなった。
「お別れしたくありません」という、告別式の日のみのさんの挨拶も、こうして偲ぶ会を開く心遣いも、世の妻たちが先立ったときに夫にしてもらいたい最高の愛情表現ではないだろうか。故人を多くの人々が想いだし偲ぶことこそ、本当の供養だと私は考えている。
三船祭
2013年5月 葵文の紗袷@葵祭
葵祭初体験。朝、御所を出たご一行は、下鴨神社、上賀茂神社へと向かいます。平成のいま、1億円かけても作れないといわれる見事な牛車が、京都御所には残っているのです。
招待席には、葵文の着物姿、もしくは葵文の帯を締めた美しい女性たちをお見かけしました。私は葵文の紗袷。外光と室内で微妙に色が違いますので、2枚アップします。
一月ほど前に、葵文の紗の生地に出会い、この色に染めて紗袷に仕立てました。私にしては地味ですが、いい色です。8年前、明るい色の紗袷が欲しくて欲しくて、捜し歩きました。なのに、東京の老舗デパートの呉服売り場にあったのは、小豆色とか鼠色の秋草文ばかり。以来、紗袷はずっと私の課題だったのです。
いま流通している紗袷とは、下地に友禅で書かれた文様があり、そこに、ほぼ無地の紗をかけるものです。しかし、葵が織られているため、上から紗を重ねたのでは、文様が見えません。そこで、下に白い紗を持ってきて、葵が浮き出るようにしてみました。この生地を作られた方は最初、反対されましたが、ごり押ししたわけです。結果、大成功でした。
正直、紗袷は暑いですよ、着ている本人には。なるほど、東京では売れないから派手な色は仕入れないと老舗デパートの呉服売り場で言われたことに納得です。なにせ賞味期限は5月後半のみ。京都人は、それを楽しんでおられる、さすがですね。
葵祭
御蔭神社
2013年5月、足沙式、雨龍図に雷
5月5日の競馬会神事に先立ち、上賀茂神社で足沙式(あしぞろえしき)が行われました。
洋服にするかどうか迷った末、前に雷の描かれている雨龍図の帯を締めていきました。上賀茂神社は賀茂別雷神社(かもわけいかづち)ともいわれ、雷の御神威により、あらゆる災難からの厄除でも知られているからです。実は4月25日の献香式@上賀茂神社でも、ターコイズの鮫小紋に同じ帯を締めました。
今回の着物は母の晩年の紬。しつけ糸が残っていたので、未着用だったか一度だけ袖を通したか・・・。陽射しは強く、しかし風が冷たい日で、紬でちょうどいいくらい。さすがに5月1日では桜色を着るにはなれず、さりとて新緑に溶け込まぬよう、幹の色を選んだわけです。
その後に寄った誉田屋源兵衛さんのところで、この写真が誕生しました。たまたま訪れていた玉利カメラマンがこの文様に惹かれてシャッターを切ったというわけです。モノクロいいですね。陰影を計算されての作品、さすがです。この写真は、オリンパスギャラリー大阪(本町)で展示される予定。「オリンパスペンEES・オリンパスボディキャップレンズ作品展」(8月1~21日)。
上賀茂神社競馬会神事
足沙式、雨龍図、そして雷
5月5日の競馬会に先立ち、上賀茂神社で足沙式(あしぞろえしき)が開かれました。
洋服にするかどうか迷った末、前に雷の描かれている雨龍図の帯を締めていきました。上賀茂神社は賀茂別雷神社(かもわけいかづち)ともいわれ、雷の御神威により、あらゆる災難からの厄除でも知られているからです。
その後に寄った誉田屋源兵衛さんのところで、この写真が誕生しました。たまたま訪れていた玉利カメラマンがこの文様に惹かれてシャッターを切ったというわけです。モノクロ写真、いいですね。陰影を計算されての作品、さすがです。この写真は、オリンパスギャラリー大阪(本町)で展示されるそうです。「オリンパスペンEES・オリンパスボディキャップレンズ作品展」(今年8月1~21日(10~18日休館)。
本番の5月5日には、装束が違いますので、そちらもあわせてご堪能ください。