経産省も根っこは同じ

九州電力の「やらせメール」がニュースになっている。だが、利益のためなら、最善を尽くす。世論操作くらいはやる。それ自体は企業の癖(へき)とも言うべきもので、平時なら責められずに流れたことかもしれない。実際、電力会社は原発を創るにあたり、そうした手法で地元の人々を煙に巻いてきたのであろう。 

問題は、原発事故が起きてもなお、電力会社が状況を理解できていないことだ。彼らは完全に国民を舐めている。本気で原発を再稼動したければ、知恵を絞らねばならない。これまでの手法では通じない。自分たちは崖っぷちに立っている。そうした自覚が全くないのである。関連会社に「やらせメール」通達を出し、この事実を書面で残すなどという、脇の甘さが腹立たしいのだ。

 もっと不愉快なのは、経済産業副大臣の態度だ。九州電力の社長を呼びつけて怒鳴りつける。本当に知らなかったのだろうか。実は想定内で、バレタから怒って見せただけなのではないか。再稼動を焦っているのは、経済産業省も同じだ。

「国策民営」の醜い実態を見るにつけ、経済産業省がもっと責めを負うべきだと私は考える。実際、経済産業省でも原発政策に異論を唱えた若い世代がパージされ、官僚を辞めている。この根っこの深さを私たちは見逃してはいけない。

Facebook

インドネシアの友人により、知らない間に私のFacebookが存在していた。もう数年前からのことだ。インドネシア人は本当にFacebook好きで驚く。独裁政権を倒した中東でも同じ空気だったのだろう。

しかし、個人情報保護に動く日本では、どうもピンと来ない。少なくとも周囲には開いている友人は存在しなかった。むしろ、私の行動が筒抜けになり、煩わしいと考えていた。たとえばジャカルタで誰かに会えば、その写真が投稿されたとする。結果、滞在期間にほかの友人に会わなかったことを咎められたりする。フィールドワークで長期滞在するならともかく、数日では、すべての知り合いに会うことは不可能である。

 私としては、自分の考えを書くならブログで十分だったし、半年前にTwitterに手を染めたばかり。あれもこれもは無理と思うのだが、HumanBand 仲間を世界中から募りたいと考え、ついにFacebook を開いた次第。

 実はいまだに操作がよくわからないまま。発信するなら、英語とインドネシア語で書かないと駄目のような気もするし。なんだかなあ。やることが増えてばっかり。

カーネリアン

大震災の後、ネガティブーオーラを受けて落ち込んでいた私に、お姉さまが言いました。

「駄目よ。あなたは日本のための旗振り役をしなければいけないんだから。カーネリアン持っていたでしょ。あれをして、気持ちをポジティブに変えるのよ」

バンコク在住の彼女が私にストーンの魅力をを教えたのですが、最初はよくわからず、ネット検索するうち、ヤフオクで散財したものでした。そのひとつが、このカーネリアン大玉です。手首だけは細い私にはもちろん大きすぎたので、3の倍数でくくり、間を小粒のカーネリアンでつないでいます。

ナポレオンも愛したカーネリアンは、国の一大事には効果を発揮するかもしれません。

2011年07月 七夕


♪ 笹の葉さらさら 軒端に揺れる ♪ ベランダに竹を置いているといいのは、七夕に短冊・・・という気分になることでしょうか。
五色の短冊、にふさわしい着物は、と探してみたのですが、色として近いのは、こちらの絽の小紋でした。帯は黄色のほうが五色に忠実だったかもしれませんね。まだ閉めていない黄金のムガ、櫛織の帯。黒という手もありましたが、つい紫にしてしまいました。そうですね。帯が黒で帯締が黄色を試す価値もありましたね。短冊なしで、その着こなしにトライしてみましょう。
これらは、いずれも、かわの屋さんで購入したアンティークです。夏の着物を持っていたのは、主に祖母でした。だから上布も絽も羅も地味な色は数あれど、普段着使いの派手なのは、母の娘時代のものがごくわずか。だからつい、絽のきものはアンティークに走りがち。上布ほどでなくても、涼しいです。

iphone4との再会を祈念して

七夕の今宵、ベランダの竹の木に短冊を。そのひとつに、こう書いた。

 「iphone4が私の手元にもどりますように」

 実はiphone4を紛失して早1週間。家の中にあるかと思いきや、誰かがみつけて使用した模様。定額で使いたい放題の契約だから、その支払いは私に降りかからないのだが、手元にないと不便で困る。電話機を買うならさらにソフトバンクに4万円、もしくは解約に1万円弱とられるというのだ。まるで、悪徳商法?と思うのは私だけだろうか。

 使用は止めたものの、最初につないだ時点で、メールやTwitterから秋尾のものとわかったはず。みつけた方、どうかご連絡いただけますように。ぺリオディスタ通信のcontact、もしくはtwitterへ。

カバーはJuicy Couture の星空風、それを青地に白い芙蓉柄のシガレットケースにしまっていました。織姫と彦星、とはいかないかもしれないが、お心当たりの方はぜひ。よろしくお願いします。

舞台「幽霊たち」

奥田瑛二さんが出演している「幽霊たち」の東京公演千秋楽@パルコ劇場を観た。初日から少しずつ演出が変わっていったという舞台。演出家も出演者も「これまでで一番」と満足していらした千秋楽を観られて、幸運だった。

奥田さんは俳優として新境地を開かれたのではないだろうか。たとえば「羊たちの沈黙」のような映画に出演される奥田さんがイメージできる。津川雅彦さんをして「奥田がこんな渋い役を出来るとは思わなかった」と言わしめたという。監督としてだけでなく、俳優としての今後の活躍も楽しみである。

これから長野、広島、大阪で公演があるのだとか。行列に並んででも当日券を手に入れ、観劇することをお勧めします。詳細はこちら→http://www.parcoplay.com/web/page/information/ghosts/

いままでの舞台では味わったことのない感動が得られます。

言いたいのは、新たな共同体創設

金曜日夜に突然電話が入り、昨日、「サンデーフロントライン」の取材を受けた。高齢者を含めて、単身者が3割を超えたニュースについて、私が送っていたコメントはこうだ。 

「一人暮らしの老年層とシングルマザーが同じ敷地に暮らせる住宅を用意し、世代を超えて支えあう『新たな共同体』を自治体が創出してもいいのではないか」

取材では、それについてさらに詳しく聞かれるのだと私は受け取っていた。

なのに、OAを観たら、なぜ女性の単身者が増えているかしか語られていない。違う。私は、単身者が増えていることを前提に、新しい共同体を作ろうと提案したいのだ。親子でも夫婦でも、相性の悪い同士が一緒に暮らすより、別々に暮らすことで得られるストレスフリーを選んでいる。とはいえ、誰かに必要とされたいとも感じている。だから、高齢者シングルがシングルマザーを支えられるなら、こんなにいいことはない。

単身、大いに結構。両親仲が悪いまま結婚を続けるより、シングルマザーでいいではないか。その代わり、社会が子育ての環境を整えばいい。シングルマザーでも安心して子育てができる社会なら、少子化問題は解決する。行政はバラマキではなく、システムを供給するのだ。同じ敷地で暮らせれば、高齢単身者も子育てを味わうことができて、一石二鳥なのである。