2011年04月 鶴と蜘蛛と水仙と

母結城+花札晩年ふくよかになってから母が着ていたであろう結城紬。身幅がありすぎて上半身がもごもごする上、結果的には太って見えるのが難点です。すっと着るには、身幅は結構重要です。
先日の朱地の帯よりも、このほうがしっくりくる気がします。かわの屋さんで購入した、このアンティーク帯は綿なので、結城の上から結ぶには滑りが悪いのが難点です。即座に二部式にしてもらいましたが、滑りの悪さは解決しません。水仙や鶴や蜘蛛が花札の中に描いてあります。面白い構図に一目ぼれ。
襦袢は紫織庵さんのエンジェルです(2010年10月参照)。黒地の蜘蛛の巣は、半襟をつけていなかったので断念。着る段になって半襟に問題があり、きものごと着替えることもしばしば。半襟の手入れは大切です。その点、夏は麻の襦袢ごと洗えるので楽です。

2011年04月 白大島@出版記念会


みやこうせいさんの出版記念会@ルーマニア大使館には、母の白大島を着ていきました。
私には地味な気がして箪笥に眠っていた白の大島。震災の後、2010年03月に記録した夜桜文では華やかすぎると判断し、しかし春のやさしさを出すには、泥大島では重過ぎるので、これを選んだというわけです。
帯は縮々の青、スペインのミロの絵を模して織られたもの。せめて半襟には桜を、と藤色の半襟を選んだため、帯揚も同系統にしましたが、帯締に近い色でもよかったかもしれません。

2011年03月 木の葉を描いた帯


いつまでも地震を恐れていては何もできない。外で被災して遠くの避難所に行くことを考えると和服で出歩くのは勇気がいります。でも、家の中なら安心。元気を取り戻すべく、着物を着て写真に残すことにしました。これは、その第一弾。
平成になってから母が購入したと思われる結城紬です。仕立てが私には大きくてびしっとは着られませんが、歳を重ねたら、顔には馴染んできました。帯は母が若いころから持っていたのではないでしょうか。朱地に葉が描かれています。葉脈は朱抜き、透き通った感じを出しているのだと思います。