東京女子大学の卒業生の方々の前で、畏れ多くも、ワシントンハイツについて話をさせていただいた。
現役の学生の前で話したことは何度かあるのだが、卒業生、それも先輩たちの前で話をするのは、かなり勇気がいる。女子大の気風として、とりわけ自ら道を切り開いてきた自負のある人々は、批判の精神に満ち溢れていることを知っているからだ。
実際、お会いして痛感したのは、昔の女子大が選りすぐりの人々を集めていたということ。彼女たちは育ちもよく、時代を牽引していたことは間違いない。こうして先輩に刺激を受けられるのは、手ごわいけれど、恵まれているということでもある。
同時に、私自身も、後輩たちにある種、緊張感を与えられる先輩であり続けたいと思う。自分の考えが点から線へ、線から面へと広げられるのは、おそらくこうしたネットワークを生かせるときなのではないだろうか。