髪は秋色

昨日の昼下がり、美容院にでかけた。久しぶりにカラーの色を変えたいとリクエストする。

美容院、というよりヘアスタジオというべきだろう。もう15年以上、私のスタイルを担当してくれるのは、テレンス・コールマン氏だ。彼はサッスーンのスクールの校長もしていたイギリス人で、カットの腕はもちろんのこと、カラリングも、日本人にはない感性の持ち主である。

私の髪には、赤と茶と紫が入っている。地色の黒と合わせれば、4色のグラデーションだ。しかし、赤は色が抜けやすく、今年のように陽射しが強いと、日中出歩かなくても退色が早い。それを変えてみたくなったのだ。

具体的にどう替わったかは私にはわからないが、全体に少しダークになった。着々と秋に向けて準備をしているのに・・・。

総理の条件

どっちも疲れている。プレスセンターから中継された菅総理と小沢氏の二人が我々に与えた印象だ。 

公務に追われる現職の総理大臣が忙しいのは理解できるが、疲れた表情を見せるその段階で、総理の資格があるかどうか疑問だ。思い返せば、小泉元総理までの自民党総裁は、疲れた表情は見せなかった。総理大臣の条件として最低限必要なのは、なにより生命力であると私は考えている。 

他方、それを追い落とそうとする小沢氏が、総理に負けないくらい疲れているのもいかがなものか。日本全体がすかっと元気になるようなスローガンを提示する気概が必要だ。ご本人は口下手だとおっしゃるが、政治家を志した段階で、プレゼンテーションの訓練は受けておくべきである。それが無理なら、せめて国民の心をつかむ言葉を用意する努力が求められる。

 本当に必要なのは景気対策なのに、とタクシー運転手が語っていた。次期総裁の第一命題は、日本を元気にすることにある。心理的にも政策的にも、である。

 アメリカ大統領選の取材を重ねた私としては、歯がゆい、の一言につきる。

追伸:英国のサッチャー女史も首相になるにあたり、クイーンズイングリッシュの訓練を 徹底的に受けたという。米国では大統領候補になる段階で徹底的にスピーチの訓練を受ける。人を説得する「語り」がリーダーの条件のひとつであることは、欧米も日本も同じだと思うのだが。

9月でも陽射しは・・・

「痩せたね。首のまわりがスッキリしているじゃん」 

きのう1ヶ月ぶりに会った30代の男の子たちにこう言われて、少し嬉しくなった。

だって、暑かったもの、この2ヶ月。汗をかいたし、寝苦しくて早起きしたし。

でもね、陽が陰って風に秋の匂いを感じると、少し淋しいのも事実。今日から9月。今年も3分の2を経過したのだから、少し焦りも覚えながら・・・。

と思って、朝6時、東のドアを開けたら、やっぱり、陽射しが強い。まだまだ暑そう。9月だからといって、とても単衣の着物なんて着る気分ではない。

イラクから米軍が撤退し、ドイツではもうすぐ統一20年。国際社会はこんなに動いているのに、日本はコップの中の嵐。君たちには国を思う心がないのか、と僭越ながら、民主党の「先生」方に問いたい。