大樋焼当代の個展@高島屋へ。年ちゃんこと、大樋年雄さんとは17年ほどのお付き合い。俳句がきっかけでした。
若いときから、おしゃれで、こだわりがあって、筋が通っていて、どこを切り取っても、かっこいい男子。知識が豊富で、巨視的複眼的に物を見るのが魅力。今回も、刺激をいっぱい受けて、帰ってきました。
小紋にあわせた帯は大樋焼を意識して、この色。奄美大島のハイビスカスで染めているんです。帯締めは、炭次郎カラーで。
「きものを着たい」と思った時が適齢期。形見が舞い込んだ時、海外暮らしを終えた時、日本人の心を確かめたくなった時――。ワシントンDCでの中年留学を機に始めて18年。祖母・母・娘と三代続く着道楽の血が騒ぎ、粋に着こなしたいと奮闘中。失敗例も含め、適齢期を迎えた方々のヒントになれば幸いです。
京都での10年を歳時記にまとめた『『京都で、きもの修行:55歳から女ひとり住んでみて』が世界文化社より出版。日々の着こなしの写真は、インスタグラムに掲載。
本日、11月15日より、連載が始まりました。漫画家・東村アキコさんがイラストを描いてくださいます。題して、アキオとアキコの京都女磨き。講談社現代ビジネスFRaU公式ウェブサイトで、公開されています。ぜひ読んでくださいね。記念すべき今日は、前後編、一挙公開です!
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77335
お呼ばれした還暦の茶事に履いた草履。鼻緒が市松なので、もしかして、「鬼滅の刃」竈門禰豆子の帯も、こんな色だった? と思ったのだが、禰豆子は赤白の市松だった。
京都では、これを履いていると一目おかれる「ぎおん内藤さん」から、私は白い草履を2足購入しています。1足は1年履き続けたので、雨模様や神社仏閣の玉砂利の上も履く分。もう1足は、晴天で草履を脱ぐお席に伺うとき。写真は後者。お茶事のあと、帰り際に、玄関で撮影させていただきました。
脱いだとき、きれいでないと失礼なので、普段は履かずに箱にしまっています。NHK総合の夜帯「ナイトジャーナル」にキャスターとして出演していたときも、スタジオ用のパンプスは外では履かずに、何色も、ロッカーに置いていました。
華道未生流笹岡お家元と。私は撮影の瞬間だけマスクをはずしております。
この季節に、東山の青蓮院にて未生流笹岡社中の京都支部展示があり、同時にホテルにて家元を囲む会が開かれます。例年なら、会でご一緒した女将さんたちと青蓮院に向かうところですが、コロナ禍の今年は囲む会が中止。一人で作品の展示を拝見させていただきました。
なにせ、この日は予定がパツンパツンに詰まっていたのであります。まずは福王子神社近くの其中庵にて研究会。東から西へ。一人タク安くないので東西線で太秦天神川へ。そこからタクシーで北上。すばらしい茶道具の数々にため息。
続いて大阪へ。烏丸から阪急に乗って梅田阪急に向かい、7階のコトコトスクエアを目指したのであります。写真の2つの黄色い椅子、お月さまなんですよ。「月を愛で、月とあそぶ」というコンセプトで、作家による作品を展示。器や小物を用いたコーディネートの数々に目移りします。さすが14th MOONのプロデュース! 最後の写真、私の映っている鏡にはウサギが2兎。毎年の月見仕様にくわえ、再来年の干支に備えて買ってしまうかも。遊び心満載の作品は眺めているだけでも楽しくて、あれもこれも欲しくなるのですが、すぐに決められないのが難。開催日あとわずか、6日までですので、ぜひ。
追伸:着物は母のお召し(単衣)。夜空に浮かぶ月に見立てて選びました。帯は綴れ。20代のころに締めていました。真ん中の黄色が月に連動しているつもり。