2019年1月 翁の帯と翁の帯留で、八坂神社の初能、そして鍵善で初くずきり

1月3日は八坂神社で初能。宮司さんに新年のご挨拶をしたら、「いやあ、帯を見て感動しました。この場にふさわしい帯をありがとう」。三番叟だから翁の帯に翁の帯留で鑑賞した私。

今年の三番叟は金剛流、仕舞が観世流。隔年で担当されます。そのあとはお琴と尺八。そして、初かるたと八坂の行事は続くのです。

とにかく、さーむかった! 片山さんの仕舞と三好さんの尺八演奏を途中まで聴いて、祇園街の門松を撮影してから鍵善へ。

実は、私の右隣で観ていたのは鍵善当主。「初くずきり目論んでいるんですが、今日はお店あいていますか」「はい、10時から。いやあ、帯を見て、秋尾さんとすぐわかりましたよ」

この帯の絵の良しあしはともかく、こんなこだわり秋尾はくらいだ、アホやなあと思われている気配。ま、覚えて頂けるのは良きことと都合の良い解釈をしましょ。

帯はどこで手に入れたか、アンティークです。前は扇子に松。能楽師の扇に注目すれば、なるほど松が描かれいるのです。帯留は、六本木にあったトシカネで。六本木ヒルズの誕生でお店は消えましたが、店主へのインタビューは拙著『ワシントンハイツ』に出てきます。有田焼のアクセサリーは米軍将校のお土産物として人気となりましたの、当時。

 

2018年12月 をけら詣り

京都恒例の八坂神社の朮(をけら)詣り。縄に火をつけてから、消えないようにぐるぐるまわして人々が夜道を歩く風景は、久しく京都の大晦日の風物詩でした。をけら火でお雑煮を作ると、一年間無病息災に過ごせると信じられているのです。

それも、この数年で減ってきたように感じます。火縄をぐるぐるまわしながら家路につくのが、公共交通機関での移動するとなれば難しく、くわえて、マンションのガスレンジだと、火がうまくつかないのです。かくいう私も、蝋燭に一度移すなどして格闘したのですが、一度も上手にできた試しがありません。

このあとは六角堂で鐘つき、徹夜して5時からの歳旦祭@上賀茂神社に臨んだのであります

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初雪

ローマンシェイドを上げたら、東山がうっすら雪化粧。左の白い部分が大文字。東南の空(右)から眩しい太陽がのぼってきました。7時前のことです。

今朝の洛北は白く美しく染まっているのでしょうね。洛中暮らしの私には、これが限界。北山で雪が舞う日も、車で烏丸通を南下すると、丸太町のあたりから道路は雪解けで黒く光り、なんとも興ざめなのです。

天皇誕生日

23日の朝、天皇陛下のお言葉を聞いて、もらい泣きをした人も多かったはず。テレビ画面を通してでも、深い深い、慈愛に満ちたオーラを感じたから。

この日、伊勢神宮に参拝された友人も少なくなく、しかし、私は昼前から仕事。ゆえに、洛北の上賀茂神社の天長祭に参列。早朝に聴いた天皇のお言葉を反芻しながら、感謝しながら。そうです。12月23日に斎行されるのは今年が最後。新天皇に替わると、天長祭は再来年の2月に斎行されるのです。

お正月の準備が進む境内、立砂の奥には、住井さん寄贈の亥の絵馬が掲げられていました。

ところで、仕事が控えていたのでこの日は和服を着ていませんが、首に巻いているマフラーを外せば、伊勢神宮の御垣内参拝も、このワンピースなら許されます。もちろん、鳥居ユキ先生のお洋服。

2018年12月 冬至 昼の部

冬至ですもの、南瓜を食さねば。と思っていたら、芦屋近くの奥池豪邸で頂くことに。最初にサラダ、それからピザやポテトやスープ、後にはケーキが。写真のプレートに載っているのは南瓜、サツマイモ、栗、チキン(丸焼きを切り分けたもの)。最近、内臓の調子が悪かった私ですが、いずれも美味で美味で、陰の気を飛ばして陽(ポジティブ)な気持ちにしてくれました。

このあと、京都に戻り、弘道館へ。

和久傳製、秘密のお弁当

新幹線に乗る前、運が良ければJR構内で買える和久傳のお弁当。先日、久々に頂きました。ローストビーフちらしとか、鯖寿司とかも美味ですが、こちらの二段重ねは「数量限定」。早すぎれば未だ、遅すぎれば売り切れ。滅多に手に入りません。

これで3千円台とは思えない充実度に、普通車移動でも、超幸せな気持ちで過ごせます。先日も、京都駅では隣がいなかったので急いで頂きました。結果、名古屋から乗り込んだのは、ストリートダンサー成れの果てみたいな、ちょっとふてくされた感じの30代男子。先に食べておいてよかった。隣でこんなん食べたら嫌味ですものね。

ろくに稼げていない私がグリーン車を選ぶのは、混んでいるとき。その日は普通車に座れるくらい空いていたから、贅沢なお弁当も残っていたのでしょう。私の胃袋も朝食を相当早い時刻に頂いたので、お昼前でもこのボリュームで大丈夫だったのでした。