文楽劇場へ

大先生がご出演されるというので、日舞の会を見に、大阪の文楽劇場まで。ご一緒してくれたのは舞の姉弟子S子さん。お酒解禁になったから、ワインとイタリアン。飛び込みだったけれど、美味美味。若者とのランデブーは楽しい。アプリ使っているかも。着物の向きを反対にしてくれたのだが、私にはようわからん。まだまだ暑いので、着物は単衣菊の小紋。

最高の「きんとん」は、できたて太宰府藤丸製

これまでの人生で一番の「きんとん」。水屋で作られた、できたてだから本当に美味。それもそのはず、亭主が太宰府の藤丸さんだから。向かって左から2人目がご主人です。コンセプトは、道真公が京都北野天満宮へ里帰り。

里帰りというかぎりは、太宰府に流された菅原道真公が京都へ、というところにつながるわけです。背景の軸は、太宰府天満宮の前宮司が道真の歌を書いたものらしい。

私が太宰府天満宮を参拝下のは令和元年5月1日。前夜は唐津でのお茶会に出て平成に別れを告げ、翌朝は跡見茶会のあと、太宰府天満宮に参拝したのでした。

緙室SEN

室senがうめだ阪急でフェアをされるというので、大阪へ。私のわがままを聞き入れ、ゴールドのバッグを作ってくれたデザイナーの千原啓子さんと記念撮影。

菱の茶会

菱の茶会なるものにお招きいただきました。

こんなに着物を持っているのに、菱の文様、無いなあ。ま、30度超えで暑いし、かといって10月に絽というわけにはゆかず、透けない薄物となれば、萩の着物しかありません。定番、蝶の帯をしめて出向いたのです。

さて、床を見て、びっくり。水に浮かんだ菱の葉は、ホテイアオイを思わせます。葉の形が菱形であることから、そう呼ばれるようです。栄養が豊富で「水中の落花生」とも呼ばれるのだそう。福岡や佐賀の名産で、京都では、深泥池に生息しているそうです。

横に実が並んでいます。かわいらしい。フォーチュンクッキーを思わせる形状です。硬い皮の中の白い実が菱の実。今日の主役です。太宰府の藤丸さんに特注のお菓子で、盛り上がりました。

朔日詣りは由岐神社、下鴨神社、錦天満宮、伏見稲荷大社、八坂神社

鞍馬由岐神社へ。次のコラムは鞍馬の火祭。ゆえに神様にご挨拶。そして、静かな村を散策。由岐神社の神さまは京都御所から鞍馬寺境内に遷られています。平安京の北の守護神とするため、鞍馬が選ばれました。詳細は日曜日公開のアキオとアキコの京都女磨きを読んでね。

由岐神社そのものは鞍馬寺境内の坂道を少し上ったところにありますが、鳥居をくぐって本殿に行くまでに、素戔嗚命が祀られていました。なんか、ほっとします。

叡電で出町柳に着いてから、下鴨神社へ。駅から歩ける距離と思って一の鳥居に進んだけれど、そこから糺の森を抜ける間が長い長い。賀茂の神々、出雲の神様、瀬織津姫にご挨拶してバスの乗り込みました。。

寺町商店街で、額装をお願いしていた自分の作品をピックアップ。書展に提出するため。

一旦帰宅して額を置き、軽く食事をしてから、錦天満宮、伏見稲荷大社、八坂神社と、夜までかかってじっくり参拝。感謝を捧げた一日でした。

朝の御所、巳の日の白雲神社

秋の雲は面白い。毎朝、東山のご来光を拝むようにしているけれど、雲の表情で印象が全く違います。

そのまま散歩に出ればいいのに、ついPCの前で作業を始めてしまうと、出そびれます。今日はかなり無理して、京都御所、いや御所を囲むようにある京都御苑を向かいました。ここは、明治までは公家の家々が並んでいたのです。

京都御苑の中にある白雲神社。西園寺家の弁天様が祀られています。巳の日には早朝7時から神事があり、時々参列させていただいています。なかでも9月は特別で、「巳成金(みなるかね)」と名付けられた特別のお守りが授与されるのです。そのことを昨年、後から知った私は、今年こそと30日、出向いたのでした。すると、どうでしょう。いつもの4倍くらいの人々が参集されていて、一緒に大祓詞を唱えたのでした。

水屋で過ごした一日

昨日28日は織成館の茶会。朝からうろこ雲。午後から青空になったようだが、早朝から水屋で働きまくり。

おかげで今日は一日腿の前部分がパツンパツンとなり、痛いことこの上ない。早朝は平気だったのに、なぜに10時からこのような痛みが・・・。

着物は菊文に、奄美大島のハイビスカスで染められた櫛織の帯。最後の写真、背後霊は水屋から出てきた三人組。

鯖を喰らう女

コロナ禍で、ランチのみ外食を続けている。お昼にガッツリ魚や鶏肉を食べ、夜は家であっさり。知り合いのお店もお酒を出せないので、ランチのみの営業が増えたからだ。

もう一つの理由は、飲食店の火力にある。鯖を焼くのも、チキンを焼くのも、家のキッチンでは時間がかかる上、家中に匂いが蔓延してしまう。だから、焼き物は外で食べる。これは以前から続けてきたことだ。

ふと気づくと、週に一度は焼鯖定食。おかげで、「いつもありがとうございます」というセリフが飛び出す。こちらはコロナ禍まで訪れたことがなかった。三条通りのまんざら亭だ。脂ののった鯖が半身、ものすごい火力で焼かれて目の前に出される。突き出しが色々着いてくるのも嬉しい。ひじきを煮るのもごぼうを炊くのも簡単だが、一人だと食べきれない。冬ならまだしも、夏は日持ちがしない。ゆえに、こうして数種食べられるのがありがたいのだ。

一人で訪れるのでいつもカウンターにしていたが、今日は窓際のボックス席に座らせてもらった。窓からは京都文化博物館別館が見える。明治時代、辰野金吾が設計したレンガ造りが青空に映えて美しい。早起きして拝んだ東山のご来光が、この青空を予言していた。