ホワイトクリスマスを逃した私

朝は早起きして、NHKBSで海外ニュースを見る。もちろん、どこの国のニュースもそれぞれバイヤスがかかっているが、それを見比べることのほうが、日本の横並びのニュースを見るより、ずっと意味があるからだ。

欧米のニュースは日々豪雪について報じている。先日、ある友人(日本人)の携帯に電話をしたら、イタリアに出張中だった。雪で飛行機のダイヤが乱れ、移動に苦労していると話していた。アメリカ東海岸でも今年は雪が深いらしい。私がワシントンDCにいたときにも、数十センチの積雪を経験し、スノーブーツを購入した。積雪の朝は小中学校はもとより、大学や官庁までも休みになり、その後は地面が凍結して閉口したものだ。

それでも、それがことクリスマスイブとなれば、ロマンティックだろうなあと思う。石造りの建物が綿帽子をかぶった様は赴きもひとしおで、キリスト教文化圏はかくあるべき、という光景になる。深い雪の中、教会のミサに出向くのも、さもありなん、という感じである。

実は当初、21日からアメリカに行くことを予定していたのだが、日本にいるべき事が次々に入り、おとなしく留まることにしたのである。もともとクリスマス休暇で議会図書館も公文書館も閉まっている季節ではあるが、ホワイトクリスマスは体験したかったと残念に思うここ数日である。

欧米のクリスマス明けには、バーゲンセールが始まる。思い切り値段を下げるので、人々はデパートなどへ殺到する。リーマンショック以降、経済が落ち込んでいるはずのアメリカなのに、セールとなれば、人々の消費欲は止められない。その場に居合わせないことも、また残念ではある。