堀場製作所の創業者、堀場雅夫さんのお別れの会@国際会館に伺いました。
こういうすばらしい方が旅立たれると、もったいない、とつい言いたくなります。享年90歳。日本の若手ベンチャーのため、京都のために、もっともっと活躍していただきたかった。私はといえば、お元気なころにお目にかかっていれば、多方面でご一緒できることもあったかと思うのです。ほんとうに残念。
弔辞の中で素晴らしかったのは、裏千家の千玄室氏、鵬雲斎前家元です。91歳の大宗匠は、堀場さんと幼なじみ。ロータリー家族会、師範学校の先輩後輩の仲。冒頭のお献茶はもとより、メッセージの一言一言が愛に満ちていて、思わず涙してしまいました。
こういう太い絆は京都ならでは。お二人は単に「ええしの坊」ではないのです。育ちがよくて知性と教養に満ち溢れ、革新的で、かつ大局からモノを見られる人々なのです。そういう存在があっての京都だったと、改めて感じ入った会でした。こうした遺伝子が上手に受け継がれていきますように祈るとともに、京都ビギナーとして改めて感謝をささげます。