調剤明細書を見てみよう

今日から始まったことのひとつに、診療明細書の発行がある。折りしも、顎関節症が再発した私は、戸塚の病院に行き、それを確かめることとなった。
実は当初、診療明細書を吟味するつもりもなかったのだが、薬局で調剤明細書を受け取って、疑問がふつふつと湧いてきた。
顎関節症は、時として痛みを伴うために、湿布薬を出してもらう。それに処方箋料として、病院に680円支払っている。ところが、調剤明細書に、もっと理解できない数字が並んでいるのである。
調剤基本料が400円、基準調剤加算が100円、これらは、薬局の規模や体制によって決まる基本料金のようなものらしいのだが、次の2行が解せないのである。「後発医薬品調剤体制加算」に170円、「薬剤服用歴管理料」に300円。
後発医薬品調剤体制加算というのは、ジェネリックを扱っている薬局だと自動的に発生する金額だという。つまり、患者の側がジェネリックを所望しようがしまいが、それを扱っている薬局だと、自動的に170円支払いが発生しているわけだ。
だが、私の湿布薬はジェネリックとは一切関係ない。なので、そうした薬局で買うと、単純に170円、無駄な費用を払っていることになる。たとえそれがジェネリックを普及させるための制度だとしても、生活を切り詰めい者にとっては、170円だって浮かせたくなる。
また、「薬剤服用歴管理料」というのは、患者の記録を残すための費用なのだという。記録が残るのはありがたいが、病院ごとに、その周辺の薬局に行くのでは、いざ記録を集める場合にすべての薬局を網羅せねばならない。いっそ行き着けの調剤薬局をつくり、一箇所に集約するほうが賢いのだろうが、一方で、病院周辺の薬局ならば、処方箋に疑問があった場合に、すぐに確認して書き直すことも可能だ。初診の段階では、そのほうが無難であろう。
いずれにしても、調剤料が100円で、薬自体が670円。なのに、わけのわからない料金が970円も乗っているのだ。この一部は、薬局の体制よって違ってくるらしいことは今日、わかった。  そこで気になってきたのが、病院の診療明細書だ。
地域歯科診療支援病院鹿初診料に2700円。60日以上、間があくと、発生する料金だという。それにしか外来診療環境体制加算が300円。これは病院の規模によって違う値段。
病院については、紹介や評判で行き始めることが多いのだから、まあ、選択の余地はないとして、薬局については、賢く選んだほうが無駄が省ける気がするのだが、この調剤と薬剤以外にかかる費用の内訳を外からどうやって知ればいいのか。
医薬分業は日本薬剤師会の悲願だった。病院外の調剤薬局で薬が売られることにより薬剤師の職が増えたことは確かなのだが、はたして、患者から見た場合、無駄な支払いを避けるには何をすれば賢明なのか。まだまだ調べてみる必要がありそうだ。