葵祭と呼ばれる理由

葵きもの勅使あおいIMG_0889葵 袖のみ葵 DSCN0778 御簾あおい葵祭のために昨年、誂えた葵文紗袷の着物に、今年は葵文の帯を締めました。あいにくの雨で和コートを纏い、ビニールのポンチョを被ったので、本殿祭のときくらいしか見せられなかったのが残念。そこで、翌日に上賀茂神社を訪れ、記録しました。雨天順延にしてくれたら、こんなにお天気だったのに。

 

人もみな かつらかざしてちはやぶる

神のみあれにあふひなりけり      ――紀貫之

本来は「賀茂祭」。「葵祭」と呼ばれる理由は、祭儀に関わる人々、社殿の御簾・牛車が二葉葵を挿し、飾るからなのです。昨年、御所の観覧席に集った人々はみな、葵文の和服姿でした。江戸時代、将軍家以外は禁じられた葵文。徳川家の家紋が三葉葵なのは、賀茂社とのご縁からです。