「相嘗祭」に参列

上賀茂神社の「相嘗祭」に参列しました。直会で頂いた神酒がいつもと違うと思ったら、できたての新酒。白くにごっていたゆえんです。

その年の新穀と新酒を伊勢の天照大神に奉られるのが「神嘗祭」。天皇がとくに信仰された全国71座の神々に奉られる祭儀が「相嘗祭」。天皇ご自身が召し上がるのが「新嘗祭」。戦後、新嘗祭は「勤労感謝の日」と呼び名を変えられ、日本人のお米への感謝意識が消えていきました。が、天皇はいまでも、この新嘗祭が終わるまで新米を口にされないそうです。葵帯1

太陽の陽射しがまぶしくて、つい傘を持たずに出かけたら、突然に冷たい雨が降り出し、着物と帯(できたての葵文の染帯)を守るのに苦労しました。京都ではこれを「北山時雨」と呼び、「こういう年には雪がよく降るんですよ」と禰宜のお一人がつぶやいておられました。たしかに、霙を思わせる雨でした。すぐそこ晴れているのに。

夜は東京からの友人にお誘い頂き、彼の京友お勧めの祇園にあるワインバーへ。寒さのあまり、カシミヤの和コートを纏った私。冬はもうそこまで。京都での紅葉狩には、ダウンが必要かもしれません。

注)写真は雨があがって撮ったもの。あまりの眩しさに帯の柄がわからず、少し暗く調整したところ、顔が真っ黒になってしまいました。