御火焚祭

 

火焚祭11月、京都では火焚祭が行われます。五穀豊穣と無病息災を願う神事のひとつです湯立 笹 白雲 2013が、一緒に湯立神楽が奉納される神社もあります。私が訪れたのは、京都御所の中にある白雲神社。「御所の弁天さん」と呼ばれています。

例祭の神事の後、護摩木を燃やして火焚祭が行われますが、参列者で大祓詞を唱和するのは新鮮な経験でした。大祓詞コピーが配られるのは、めずらしいように思いました。その後、神楽、湯立神事が始まります。神前に大きな釜をおいて湯立4 白雲 2013湯をわかし、酒、米、塩を四方に振りまき、釜の中へ。そして笹を束ねたものを湯に浸し、周囲にふりかけます。その湯を浴びることで清められ、無病息災が保障された気持ちになります。あいにくの雨だったので熱いとは感じず、しかし、晴れていれば、お湯の熱さで効果覿面と感じるらしい。そして、この笹の葉を頂いて帰ると、効果が倍増すると信じられています。白雲神社 直会

直会は、「お火焚饅頭」(右が紅、左が白)。焼印は火炎宝珠だといいます。味は特別ではありません。11月にはどこの和菓子屋にもこのお饅頭が並びますが、焼印に季節感を感じるためには、一度はこの神事を体験されることをお勧めします。