久しぶりの金沢。駅のリニューアルぶりにびっくり。2年後には、新幹線が停まり、東京と金沢が2時間半で結ばれるという。
それにしても、新しい駅のありようは、どうなのだろう。空港のようなデザインだ。関西空港を思わせる。そういえば、ドイツのベルリン駅も再開発で似たような近代的デザインになっていた。しかし、金沢駅として、これがふさわしいのかどうかは疑問である。
伝統文化を重んじるのが金沢の魅力だ。かくも近代的なデザインである必要があるのかどうか。21世紀美術館についても、実は同じ感想を抱いている。妹島和世さんの設計はすばらしいが、金沢の町並みにふさわしくないと言うのが私の考えてある。それは設計者の責任なのか、発注した行政の責任なのか。
早晩、日本海の時代がやってくる。そのとき、金沢のアイデンティティはどうあるべきか。立ち止まって考える価値はありそうだ。