先週末から出雲と鳥取の山間部を取材して歩いた。行事日程からこの季節になったのだが、暑いことこの上ない。今朝のニュースを見ていたら、日本の最高気温は山陰地方だった。
鳥取との縁は、90年代に「週刊文春」誌上の県の広告ページで何箇所かを訪れた経験があるだけだ。自分で訪れるのは今回が初めて。土地勘がなければ、作業は海外のホテルをネットでブッキングするのと似ている。
取材はラグビーボールを持つに等しい。行ってみるまで、どこに転がるかわからない。最初は引いていた人も、話し込むうち親しくなり、さらなる人脈・資料を提示してくれることもめずらしくない。そんな折、次の予定を決めてしまうと足かせとなる。
そこで周遊切符のお世話になることにした。結果的には大正解。取材日程も延び、最終日には有効期限が切れてしまったほどである。