雨乞祭

京都にも黄砂がやってきた。比叡山がなんとなく霞んで見える。国際会館の駅からタクシーに乗ると、運転手さんがマスクをつけた。「京都は杉が多いんでね。毎年、苦労するんです。でも、2月10日から4月初まで。そこさえ我慢すれば・・・」

貴船神社の雨乞祭を拝見。水の神様を祀る貴船神社では、農耕作業の始まる時節を前に、今年一年の天候(晴雨)の順調、適度な雨の恵みと五穀豊穣を祈念する。洪水も駄目、日照りも駄目。ほどよい雨の恵みを、ということらしい。

神職たちが太鼓や鈴・鉦鼓などを鳴らし「雨たもれ、雨たもれ、雲にかかれ、鳴神じゃ」と唱えながら、神前に供えた御神水に御神酒と塩で清めた水を榊につけて天に向かってまくというものだ。

ふと気づけば、山は杉だらけ。さすがの私もくしゃみを3回ほど。夕方になって10回。ユーカリのアロマオイルを鼻にあてて、どうにか切り抜けた。