ちょっと一息、紅椿

引きこもり執筆はまだまだ続くが、今朝締め切りの分を送ったので、ここで一息。着物の袖に手を通した。

近所の立寒椿のつぼみが、そろそろ開きそうな気配。二月堂のお水取りには少し早いが、紅椿の帯を締めたくなった。

そう。この帯を見た途端、頭に浮かんだのは、東大寺修二会の紅椿。一目ぼれだった。

椿文は刺繍帯はめずらしくない。これは、萌黄色の地に真紅の椿が魅力。でも、紅が強す地が淡朽葉色の紬にと思ったら、紅ばかりが際立って困った。そこで、濃藍色の母の結城にあわせてみた。

修二会の椿は、紅花で染めた和紙でつくられる。