イブの夜、東京は渋滞がひどかった。移動にもいつになく時間がかかった。3連休ということもあり、地方からの車も多かった。
運転手さんいわく、「光のあるところに皆さん行きたがるから混むんです」
たしかに、ミッドタウンや六本木ヒルズのけやき坂、それに東京タワー、丸の内も表参道も、クリスマスイルミネーションはほかのクリスチャンの国に負けないほど美しい。せっかくだから家族で見に行くのにも、カップルで愛をささやくのにも、好機に違いない。
思えば東京は12月に入ってから昼でも街の此処彼処に人だかり。大震災から抑えていた衝動が炸裂しているような、いつになくエネルギーが放射されていた印象だ。そのピークが昨夜だったともいえる。
でも、ご用心! そういう時こそ狙われる。知り合いのインド人がマンションの鉄のドアごと壊され、高額のキャッシュが盗まれた。今朝から電話がかかってきて大騒ぎだった。夜中の3時ころ帰宅して被害を知ったとか。
日本は外国人に優しくないと彼は嘆きまくるのだが、たしかにもう、かつての安全な日本とは違っている。オートロックも意味はない。NYのガードマンの顔やモスクワの二重ドアが頭をよぎる。策を講じなければ。
注)写真はカステルバジャックのカーデガンの背中です。もう15年くらい前に番組で借りてもらったのを買い取ったのでした。年に一度のお目見えです。