書は、想像以上に、墨と紙を消費します。稼ぎない上、落ちこぼれ塾生の私は毎年、宿題をこなすように小さな作品ばかり書いて提出していました。家で飾ることも意識して。
が、昨年から、京セラ美術館という、あまりに大きな会場に移ったため、せめて半切に書かねば格好がつかない。ゆえに、今年は床に這いつくばって頑張りました。「松風閣詩巻」。黄庭堅の特徴、つかんで書けたと思っています、私にしては。半切に3行。バランスよく納めるのは難儀だけど、黄庭堅や空海や王羲之の字を臨書すると、実に気持ちいい。
ベテラン塾生の作品は半端なく素晴らしいので、岡崎にいらしたらぜひお運びください。これが書?と思わせる、石川先生的表現をされている上級者の作品は、なんと書いてあるか判読不明ですが、デザインの観点から面白いようです。版画家の友人がインスパイアされたと感激していました。
京都での週末3日間は当番で在廊しています。時間帯は記しませんので、メッセンジャーでご連絡くださいね。先生の講評は、日曜日13時からです。